メンタルコーチの可能性

日本代表がコートジボワールに逆転負けを喫し、決勝トーナメントへ進める確率が10%しかない苦難の道を進んでいる。負けられないギリシャ戦、負けはしなかったがスッキリしないスコアレスドロー。重苦しい雰囲気のまま、予選リーグ最後のコロンビア戦の日を迎えてしまうのだろうか。気持ちを切り替えて──
4年間かけて技術の向上を図り、強化してきたはずだが、この後に及んで気持ち頼みになってしまっている。確かに足りないように感じる気持ちの部分だが、個々の選手次第という不確かな可能性に依存しなければならないのだろうか?

選手が自ら考え行動するチームビルディング〜その可能性と未来〜昨今、様々なスポーツのチーム強化において、心の部分を落ち着かせて選手の持ってる力を存分に発揮させるメンタルトレーニングに注目が集まっている。全国大会1回戦負けが続いていたある高校バスケチームが、メンタルコーチによる助言や気持ちをコントロールさせる強化により、その壁を突破した成功例を伺ったことがある。次号バスケットボールスピリッツ VOL.3(7月中旬発売予定)でインタビューした青木康平選手(ライジング福岡)は、フィジカルトレーニングや栄養管理士に加え、メンタルコーチを雇ってパフォーマンス向上に努めている。落ち着いてプレイできていることが、フリースローの高確率にもつながっているのだ。
そのような成功例を知り、国際大会に挑む日本代表こそメンタルコーチが必要ではないかと、一昨年前あたりから感じ始めてもいた。
しかしバスケの現場においては、まだまだスタッフの人数は限られてしまう。ようやくトレーナーとは別に、ストレングスコーチが認知され始めた。NBAサンアントニオスパーズのストレングス&コンディショニングコーチとして実績がある吉田修久氏を招へいしたアースフレンズ東京Zが、新規参戦するNBDLでどのような結果を残すのか、今から興味深い。

しかしながら心のケアとなるメンタルコーチは、まだまだ浸透するには時間がかかりそうだ。その成果が分かりづらく、投資しにくい部分もあるだろう。だが、心も体と同じように鍛えるチーム強化が望ましい。
そんなメンタルコーチによるセミナーが、6月28日(土)15:00から赤坂パークサイドビルで開催される。テーマは、「選手が自ら考え行動するチームビルディング〜その可能性と未来〜」
サッカー、野球、スノーボードチームのメンタルコーチが様々な観点からパネルディスカッションが行われる。チームを率いるコーチやスタッフはもちろんだが、試合中に状況を判断し行動に移さねばならない選手にとっても何かのヒントを得られる機会かもしれない。

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泉 誠一