AKB(明るく・キビキビ・バスケ好き)なスタッフの皆さん、いつもありがとう!

今シーズンから新たに始まった、日本バスケ界の最高峰NBLもいよいよクライマックス。新しい試みのひとつ、東西両カンファレンス(各々6チームによる構成)の優勝チームが“初代王者”の称号を賭けてファイナルを戦っている。
第1戦は東芝神奈川が見事な逆転勝ち。続く第2戦、主力の#3パーカーをケガで欠く和歌山が善戦するも、東芝神奈川#7篠山がブザービーター。5戦3戦先勝方式のファイナルで王手をかけた。
もう少しでシーズンが終わってしまう……昨年9月から始まった長いシーズン、ここまでファンを楽しませてくれた選手や審判、リーグ関係者に感謝したい。

そして、この人たちにも拍手を贈りたいと思う。「AKBなスタッフの皆さん」だ。コート周りの“重要な仕事”を黙々とこなしている。例えばモッパーはコートエンドにから絶妙なタイミングで飛び出し、汗でコートが滑らないようサササっとモップをかける。所定の位置に戻る際は小さなゴミを見逃さず、手早く拾って行く。タイムキーパーは電光掲示板とコートを睨みながら、正確にスイッチを操作してスムーズなゲーム運営をサポートする。

左:青木さん 右:岡藤さん

左:青木さん 右:岡藤さん

いつも試合会場に行けば当たり前のように試合が始まり、当たり前のように終わる。その何時間も前からAKBなスタッフの皆さんは仕事(ここではアルバイト)をしており、観客が選手たちのパフォーマンスに一喜一憂している間も“良い試合になりますように”と願っている。

そんなスタッフたちの中でも古株(失礼!)の二人、青木麻里さん、岡藤あゆみさんにお話を聞いた。元祖JBL(と言うべきか!?)発足当初から“現場を知っている”。かつて男女一緒にリーグ運営を行っていた時代があったことから、彼女たちはWJBLの試合でも活躍中だ。男子はスーパーリーグやリニューアル(!?)JBL時代があり、今はNBL。名称が変わっても、彼女たちのスタンスは変わらない。試合運営のコート周りの仕事を担うエキスパートとして、キャリアとスキルを生かしているのだ。

そもそも、この仕事をやるきっかけは『スタッフ募集』の記事を目にしたから。「中学高校はプレイヤーで、日本リーグ時代(JBLの前身)から観ていました。“近くで試合が観られるかも”と軽い気持ちで応募したんです(笑)」とは青木さんのコメント。
とはいえ、お客様目線というわけにはいかない。「モップ掛けは選手が転んだところへ飛んでいくので、ボールばかり追い掛けているとダメなんです。視野を広く保たないと。選手はいろんなところで転んでいますからね」(岡藤さん)。
これがタイマーだとボールのあるところに視線は釘づけで、スーパープレイに手を叩いて喜んでいるなどヒマはない(当たり前か)。

NBLのテーブルオフィシャル

NBLのテーブルオフィシャル

「その日の役割によってもよりますが、試合を観るチャンスはあるかも知れませんね」という青木さんに、記憶に残っている選手や試合のことを聞いてみた。「いすゞ自動車が全盛の頃はファンの盛り上がり方が違っていたように思います。デビュー当時のマイケル(高橋)選手は、凄いプレイで会場を沸かせたし、佐古選手vs折茂選手、田臥選手のデビューも印象に残っています。そうそう北HC(東芝神奈川)の現役時代の活躍も凄かったですね(笑)」さすがによく知っている。ここまで現場を知っているのは折茂選手と青木さんぐらいかも知れない(!?)

「そう言えば、代々木の『フライデーナイト』では“カクテルを飲みながらバスケ観戦”なんて大人の雰囲気を演出していましたよね」(岡藤さん)などと昔話に花が咲いた。

 まもなくNBL初代王者が決まる。このNBLは数シーズン後に始まる『プロリーグ』への橋渡し役をするリーグだ。バスケファンはとにかく“現場”を目撃しよう。それが選手であれ、観客であれ、スタッフであれ、記者であれ、どんな立場であってもバスケ好きは皆、“凄い試合、凄い選手、凄いプレイ”を語り合い、共有したいもの。いつまでも夢を語り継ぎたいものなのだ。ほんの少しの時間だが、彼女たちと話してそう思った。AKBなスタッフの皆さん、改めて“ありがとうございます”

WJBLのテーブルオフィシャル

WJBLのテーブルオフィシャル

NBLプレーオフ ファイナル 和歌山 vs 東芝神奈川

  • [GAME1]和歌山 61-69 東芝神奈川
  • [GAME2]和歌山 78-80 東芝神奈川
  • [GAME3]5/24(土)15時
  • [GAME4]5/25(日)15時
  • [GAME5]5/26(月)19時

※5戦3先勝方式のため4戦以降は試合が行われない場合あり
※全試合、スカパー・ビクトリーチャンネルにて生中継

NBL

文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。