寂しさ感じるこの季節……いよいよ男子両リーグはファイナルへ

春はお別れの季節です。
応援するチームの勝敗に一喜一憂するのが当たり前だったレギュラーシーズン。しかし、プレイオフで敗れ去って行くチームを目の当たりにすると、寂しさを感じずにはいられません。
bjリーグは8チームによるカンファレンスセミファイナルが行われ、有明コロシアム行きの4チームが決まりました。NBLは東西各カンファレンスファイナルを勝ち上がった2チームが出揃い、いよいよ来週5月21日(水)から始まるファイナルへと向かいます。

トヨタ自動車アルバルク#35伊藤大司選手

トヨタ自動車アルバルク#35伊藤大司選手

NBLイースタンカンファレンス ファイナルで、東芝ブレイブサンダース神奈川に敗れたトヨタ自動車アルバルク東京。東芝神奈川の強さを見せつけられ、逆にトヨタ東京は28連勝していたシーズン中のような強さが見られないまま散ってしまった感が否めません。
試合後、勝利した東芝神奈川#7篠山竜青選手は、“後半にゾーンディフェンスを敷いたことが効果的だった”ことを勝因に挙げ、敗れた#35伊藤大司選手はその“ゾーンディフェンスが大きな敗因だった”と話していました。
トヨタ東京の攻撃がかき消された東芝神奈川のアグレッシブなゾーンディフェンス。NBLファイナルでは、東芝神奈川のディフェンスに注目していただくとともに、それを和歌山トライアンズのオフェンス力がどう突破するか?想像するだけで、今からワクワクします。

昨年までのJBLは42試合でしたが、NBLとなった今シーズンは54試合とレギュラーシーズンの試合数が大幅に増加。トヨタ東京の通算試合数は、レギュラーシーズンに加え、決勝まで進んだオールジャパン3試合、カンファレンスセミファイナルは3戦までもつれ、そして東芝神奈川との2連戦を終えて合計62試合!
伊藤選手にこの数字を投げかけたところ「おわぁ〜、スゲー!そんなに戦いましたか?」と驚きの声。
「よくやったなって、まずは自分を褒めたいですね。考えられないほどの試合数です。今までにない数の試合をこなしているわけですし、それが毎試合バック・トゥ・バック(2日連続)で続くわけですからよくやったと思います、本当に…」
本当にお疲れ様でした。ファイナルに行けずに敗れた伊藤選手にとっては、そんな疲労感よりも「悔しいですし、負けるのはイヤです」という気持ちの方が大きいのは当たり前。
「シーズンを通して課題になった点や良かった点も含めて、これからしっかり振り返って、オフに強化して行きます。来シーズンもまた長いシーズンになりますからね」

最大あと5試合戦わねばならないのはファイナルに進んだチームたち。東芝神奈川は現在まで56試合、昨日までカンファレンスファイナルを戦い抜いた和歌山は1試合多い57試合。チケット収入を見込める運営のことなんかお構いなしに、ファイナルは3連勝して早く終えたいのが選手たちの気持ちではないでしょうか…。
先にファイナル行きを決め、相手が未確定だった日曜日、篠山選手にどちらと対戦したいかという質問が投げられました。
「このレベルになれば、自分たちがやるべきことをやれば勝てるし、自分たちのやることができればなかなか勝てない。本当にそういうところの差でしかないと思います。しっかり自分たちにベクトルを向けて、ファイナルまでに良い練習ができれば良い」
昨年のJBLファイナルでのリベンジを果たすためにもアイシン三河の方が良いのでは?とさらなる質問に対しては、「う〜ん(しばし考えた後…)うん。アイシンに、という感じではなく、やっぱり準優勝した昨年の自分たちより一個上に行きたいという気持ちです」と、明快な回答で切り返した篠山選手。
レギュラーシーズン中とは試合間隔が異なるプレイオフ。
「やっぱりゲームに近い緊張感やぶつかり合いなど激しい部分を維持して、ゲームライクな練習をしていけば試合につなげられると思っています。休むというよりは、シーズン中からチームがさらに上を目指すために日々ハードに練習して来ましたし、それはファイナルに向けても変わりません」

東芝ブレイブサンダース神奈川#7篠山竜青選手

東芝ブレイブサンダース神奈川#7篠山竜青選手

泣いても笑っても、bjリーグはあと2日(4試合)、NBLは最短で5月24日(土)にチャンピオンが決まります。
その反面、NBLとbjリーグですでに敗れた27チームはオフシーズンを迎えており、ファンの皆さんにとっても物足りない日々を過ごしているのではないでしょうか。
約5ヶ月後、10月には新しいシーズンがスタートします。しかし、全く同じチーム構成で来シーズンを迎えるチームはなかなかありません。期待や不安を抱きながら、それでも歓迎し応援し続ける。それがファンにとってのシーズンサイクルであり、日常にバスケがあるうれしさですね。
勝っても負けても、お気に入りの選手が抜けても、ぜひチームを応援し続けてください。ともに歴史を紡ぐファンが多いことこそが、真の勝利チームだと思っています。

NBLプレーオフ ファイナル@代々木第二体育館

  • GAME1:5月21日(水)19:00 東芝神奈川 vs 和歌山
  • GAME2:5月22日(木)19:00 東芝神奈川 vs 和歌山
  • GAME3:5月24日(土)15:00 東芝神奈川 vs 和歌山
  • GAME4:5月25日(日)15:00 東芝神奈川 vs 和歌山
  • GAME5:5月26日(月)19:00 東芝神奈川 vs 和歌山
    5戦3先勝方式のため、GAME4以降は開催されない場合あり

NBL

ECC presents 2013-2014シーズン プレイオフ ファイナルズ

  • 2014年5月24日(土)@有明コロシアム
    14:10 イースタン・カンファレンス ファイナル
    富山グラウジーズ(1位)vs 秋田ノーザンハピネッツ(3位)
    18:10 ウェスタン・カンファレンス ファイナル
    琉球ゴールデンキングス(1位)vs 京都ハンナリーズ(2位)
  • 2014年5月25日(日)@有明コロシアム
    13:10 3位決定戦
    17:10 ファイナル

bjリーグ

bjリーグファイナルの舞台となる有明コロシアム(写真は2011-2012シーズン)

bjリーグファイナルの舞台となる有明コロシアム(写真は2011-2012シーズン)

文・泉 誠一 写真・三上 太