TK bjリーグ オールスターゲームは楽しんだもの勝ち!

笑顔でマッチアップする昨年のシーズンMVP城宝 匡史選手(富山/右)とプレイオフMVP岸本 隆一選手(琉球/左)

笑顔でマッチアップする昨年のシーズンMVP城宝 匡史選手(富山/右)とプレイオフMVP岸本 隆一選手(琉球/左)

好き嫌いが分かれるのがオールスターゲームである……と、NBLオールスターゲームに続き、念を押しておく。
2月1日(日)ぐんまアリーナにて、9回目のTK bjリーグ オールスターゲームが開催された。選手たちは、それぞれが主役になるべく率先して笑顔を見せ、楽しんでいる。

スリーポイント&ダンクはともに秋田勢がチャンピオン!

午前10時30分、選手たちはまだ体が起きてないのではないか、と心配するほど早い時間にスタートしたスリーポイントコンテスト。しかしシュートを打ち始めれば、それは杞憂に終わる。
昨シーズンの3Pシュート王(44.5%)の田口 成浩選手(秋田)が22点の大台に乗せ、蒲谷 正之選手(横浜)が19点で続き、この2人が決勝進出。地元・群馬の小寺 裕介選手は18点で惜しくも決勝に残れなかったが、総じて高確率でネットを揺らし、会場を温めていく。決勝戦でも、妖怪体操第一♪のリズムに気持ち良く22点を挙げた田口選手。「おいさー」と掛け声をかけ、楽しみながら優勝をさらった。

スリーポイントコンテスト王・田口 成浩選手(秋田)

スリーポイントコンテスト王・田口 成浩選手(秋田)

続くダンクコンテストで、さらに会場のボルテージが上がる。49点のローレンス・ブラックレッジ選手(岩手)と50満点を出したディショーン・スティーブンス選手(秋田)が決勝へ。どちらも大技に挑むがあと一歩で決まらず。雌雄を決したのは、チームメイトの田口選手+ブースター4人を飛び越えるダンクにチャレンジしたスティーブンス選手が48点を挙げ、ブラックレンジ選手より3点上回り、ダンクコンテストも秋田勢が優勝を飾った。

ダンクコンテスト王・ディショーン・スティーブンス選手(秋田)

ダンクコンテスト王・ディショーン・スティーブンス選手(秋田)

ボールプレッシャー!

24得点を挙げ、MIPに選出されたスクーティー・ランダル選手(岩手/左)

24得点を挙げ、MIPに選出されたスクーティー・ランダル選手(岩手/左)

さぁ、本番!
唯一、9年連続9回目のフル出場を果たす青木 康平選手(福岡)は、ふくらはぎのケガを押しての出場。ウェスタンカンファレンスの先発としてコートに立ったが、ファーストプレイで深々と頭を下げてベンチに退き、仲間たちの応援に回った。青木選手のインタビューは、次号(バスケットボールスピリッツvol.5/3月18日発売予定)で紹介する。
お祭りとはいえ、負けたく無いのはどちらも一緒。ウェスタンは畠山 俊樹選手(大阪)がナンバーコールし、対するイースタンは齋藤  崇人選手(信州)が1Q残り3秒、相手ボールの場面でファウルしリズムを崩しにかかる。序盤から真剣勝負の兆候が見られた。

続く2Q、「ボールプレッシャー」と叫ぶのは、ウェスタンを率いる東野 智弥HC(浜松)。東頭 俊典AC(大阪HC)とともに、シーズンさながらの熱いベンチワークは、それぞれのキャラクターを存分に表現していた。ディフェンスからリズムをつかんだウェスタンが49-45と、辛うじてリードし前半を終える。

唯一、9回全てのオールスターゲームに出場した青木 康平選手(福岡/左から2番目)

唯一、9回全てのオールスターゲームに出場した青木 康平選手(福岡/左から2番目)

日本人トップとなる14点を挙げた岸本 隆一選手(琉球)

日本人トップとなる14点を挙げた岸本 隆一選手(琉球)

3Q、池田 雄一選手の2連続3Pシュートで51-54と逆転に成功したイースタン。チャーリー・パーカーHC(群馬)も立ち上がって指示を送る。対するウェスタンは、ダンクコンテストに出場したオルー・アシャオル選手(浜松)が豪快なダンクを披露し、チームを牽引。3Qを終えて71-70、1点リードするのはイースタン。

4Q開始早々、テレンス・ウッドベリー選手(滋賀)のバスケットカウントでウェスタンがリードを奪う。すぐさまケジュアン・ジョンソン選手(仙台)のゴールで同点に戻す。しかしその後、一気にウェスタンが連続得点で引き離し、畠山選手(大阪)の3Pシュートで87-77、10点差に開いた。
イースタンも連続得点で逆転を目指すが、残り4分で早くもチームファウルが5つになり、フリースローで失点を許していく。オフェンスリバウンドを獲るイースタンだったが、セカンドチャンスが決まらず、フリースローでリードを保ったウェスタンが105-94で勝利。この結果により、ウェスタンが5勝4敗とオールスターゲームでの勝ち越しを決めた。

ボールを運ぶ地元群馬の友利 健哉選手

ボールを運ぶ地元群馬の友利 健哉選手

祭の後は真剣勝負再開!いきなり東西首位攻防戦

MVPテレンス・ウッドベリー選手(滋賀)

MVPテレンス・ウッドベリー選手(滋賀)

やっぱり真剣勝負は見ていても、プレイしている選手たちにとっても楽しかったはずだ。そして、最後に笑ったのはウェスタン!

MIPは両チーム合わせ、最高得点24点を挙げたイースタンのスクーティー・ランダル選手(岩手)。MVPには、ウェスタンのウッドベリー選手(滋賀/21得点)がそれぞれ受賞。日本人最高得点者は岸本 隆一選手(琉球)の14点、同じく琉球のドゥレイロン・バーンズ選手は18点/10リバウンドのダブルダブルを記録し、ウェスタンの勝利に貢献した。

「タフなゲームだったが、オールスターでプレイできたことがうれしいです。自信を持ってプレイで来たので、これを持続し、有明(ファイナル)へ向けて弾みとしたいです。滋賀はすごく良いチームです。後半も負けられない試合が続きますが、1試合1試合ステップアップしていきたいです」(MVP/ウッドベリー選手)

10回目となる来年のオールスターゲームの舞台は仙台(ゼビオアリーナ仙台)に決定。東日本大震災から復興へ向かう仙台。そして今朝、悲しく、そして悔しいニュースが飛び込んできた勇敢なるジャーナリスト・後藤 健二さんの出身地でもある仙台。来年も多くのブースターが仙台へ押し寄せ、平和を象徴する笑顔を振りまいていただきたいと願うばかりだ。

TK bjリーグは今週末より後半戦が再開される。勝利の笑顔で沸いたウェスタンだが、それも今日まで。明日からは再び凌ぎを削り合うライバル同士に戻る。
イースタンは岩手vs秋田@奥州市総合体育館、ウェスタンは沖縄vs浜松@那覇市民体育館の首位攻防戦がいきなり待っている。記念すべき10シーズン目を制する熱き戦いはまだまだ続く。オールスターゲームも楽しかったが、真剣勝負はさらに楽しい時間であり、勝つことが何よりも楽しい。プレイオフへ向け、みんなで笑顔を目指せっ!

TK bjリーグ

泉 誠一