千葉ジェッツ、新リーグ1部参入への備え。 ホームタウンを船橋市(千葉県)に決定!

先日(4/22)、船橋市役所11階大会議室で行われた『船橋市・千葉ジェッツ ホームタウン決定記者会見』。登壇者は松戸徹(船橋市長)、関根誠治(船橋市体育協会会長)、野村俊郎千葉県バスケットボール協会会長)、大野健男(同協会理事長)、鈴木武司(船橋市バスケットボール協会会長)各氏に、道永幸治(千葉ジェッツ取締役会長)と島田慎二(同球団代表)両氏のチーム関係者。「行政」と「地方協会」と「チーム」が三位一体となり、2016年秋開幕の新リーグ、JPBL(ジャパン・プロバスケットボール・リーグ)における“1部”(仮称トップリーグ)入りをアピールした。

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【船橋市からのお知らせ】にまとめられた記者会見の要旨は以下の通り(一部抜粋)。

1.ホームタウン決定の経緯

船橋アリーナを主な拠点として試合を行っていた千葉ジェッツが、同リーグ(JPBL)に入会することとなりました。入会に際し、千葉ジェッツから“船橋市をホームタウン”“船橋アリーナをホームアリーナ”として、今後活動していきたい(年間ホームゲームの8割を行う)との意向が示され、本市が協力要請に応えることで、今回の協定に至りました。

千葉ジェッツ・船橋市ホームタウン決定共同記者会見

(左より)道永幸治 千葉ジェッツ取締役会長、島田慎二 同球団代表、松戸徹 船橋市長、関根誠治 船橋市体育協会会長

2.千葉ジェッツから船橋市への協力要請事項

JPBLへの参加条件の一つとして、ホームアリーナの決定が挙げられています。(協力要請として市では)「ホームゲームの8割確保や練習場の確保」「チームのPR・応援活動等の支援協力」「チームの地域貢献活動への支援協力」「市民との交流」「ホームアリーナ整備」について全面的に協力できるよう対応してまいります。

 

3.千葉ジェッツから船橋市への地域貢献事項

千葉ジェッツは、船橋市の地域活性化や市民のスポーツ活動、青少年の健全育成、その他、地域貢献活動に関することを行います。

 

4.本市の対応について

今回、ホームタウンの決定協議にあたって千葉ジェッツからは、本市のスポーツ振興や、選手と小・中学生との交流による青少年の健全育成、地域活性化等の地域貢献活動を、これまで以上に積極的に実施したいという力強い表明がありました。

 地域密着型を重視する新リーグ参入にあたり、これまでの千葉ジェッツとの関わりの踏まえ、子どもたちに夢を与えてくれていること、そして、すでに多くのジェッツを愛する市民がいる中で、今回、船橋市体育協会をはじめ船橋市バスケットボール協会の多大なるご理解・ご協力をいただき、船橋市と千葉ジェッツの両者で話し合って、船橋市をホームタウン、船橋アリーナをホームアリーナとすることで合意いたしました。

 千葉ジェッツ・船橋市ホームタウン決定共同記者会見

◆高いハードルを越える決意と行動、環境づくり

FIBA(国際バスケットボール連盟)より受けた資格停止処分の解除に向け、タスクフォース(川淵三郎チェアマン)は課題のひとつ「男子2リーグの統合」を急いでいる。3月25日(水)には新リーグへの参加要件が示され、現在、TKbjリーグ、NBL/NBDLに所属(加盟申請中含む)するチームは対応を迫った。中でも川淵チェアマンが強調したのが、「地域密着型(=ホームタウン)」のチームで、「5,000人のホームアリーナを確保し、ホームゲームの8割を開催」すること。

 

 5,000人のホームアリーナ確保は難題であり、8割という集中開催にハードルの高さが象徴された。が、「トップリーグ(仮称)は16チーム±4」と明言されていることから、1部入りを目指すチームにとっては待ったなし。いかに条件に沿うことができるかがカギとなる。その意味では、今回の船橋市・千葉ジェッツの共同記者会見は、新リーグ構想そのものを前進させる役目を果たすことになりそうだ。

 

 島田球団代表は、挨拶の中でホームアリーナに関しては頭を痛めたと告白しつつも、川淵チェアマンが記者会見で語った「立ち見を入れてでも……」というニュアンスを汲み取ってアイデアを縛り、行政サイドや県協会・市協会との連携を深めることによって、現在でも稼働率の高い船橋アリーナでの開催が決まった。

現状、3,188席で開催しているホームゲームは、2016年以降5,026席での開催を予定している。コートサイド最前列の「ファーストクラス席」を50席 → 100席に、コートエンドの「ゴールピット席」を20席 → 600席に拡大する他、1階自由席、2階自由席を1,208席に増設。“5,000人のホームアリーナ”に関しては、新設以外にも工夫の余地はありそうだ。

2016年に向けての座席イメージ(船橋アリーナ)

2016年に向けての座席イメージ(船橋アリーナ)

 

「チーム経営への直接的な支出はないが、練習場(船橋アリーナ)の使用料減免措置や広報活動など積極的に取り組む」(松戸市長)という応援態勢ができ、「オリンピックを目指す子どもたちの励みとなるチームになって欲しい」(野村千葉県協会会長)という励ましを受けた千葉ジェッツは、上昇気流に乗ってどんどん高度を上げて行くだろう。

また、野村会長はタスクフォースが取り組む3つのテーマ「男子リーグ統一」「ガバナンス」「日本代表チームの強化」について触れ、県協会として新体制づくりに取り組む意向をコメントした。千葉モデルとして、『千葉ジェッツ』というプロチームを核に、県内のバスケ熱をさらに高めたいという思いを感じることができた。

そして、このような対応は千葉ジェッツに限ったことではないはず。新リーグに向け、各チームとも動き出している。“我がチーム”の動向を注視し、地元の盛り上がりをアピールすることも大切だ。皆でバスケ全体を盛り上げていきたいと思う。

※なお、船橋市・千葉ジェッツのホームタウンに関する協定書の調印式は5月3日(日祝)のホーム最終戦のセレモニーとして執り行われる(14:00~船橋アリーナ、試合開始15:00)。

千葉ジェッツ・船橋市ホームタウン決定共同記者会見

◆各チームも次々に発表!

新リーグへの加盟申請は4月末まで。TKbjリーグ、NBLともレギュラーシーズンは残りわずかになった(NBDLはすでに終了)。各チームとも、これから新リーグに向けた発表を行う予定になっており、琉球ゴールデンキングスは最終戦の翌日、沖縄市役所で『沖縄市×琉球ゴールデンキングス 共同記者会見』を行う。

 

NBLの企業チーム(日立サンロッカーズ東京、トヨタ自動車アルバルク東京、東芝ブレイブサンダース神奈川、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ神奈川、アイシンシーホース三河)がすべて参加の意向だという報道もあった。新リーグへの参加チームは5月中に決まり、7月中旬ごろには位置づけ(1部、2部および地域リーグいずれかに所属)が発表される予定になっている。

 

 タスクフォースの主導により、迅速に進められる制裁解除に向けた対策は頼もしく感じるが、改革後のバスケを盛り上げるのはバスケットファミリーのミッション……いや待て、今シーズンはまだ終わっていないゾ。“我がチーム”の新リーグでの活躍を夢見つつ、今はまだ、これから始まるプレイオフに(選手もファン、ブースターも)全力を注ぐことにしよう。