雪辱のポストディフェンス(女子アジア選手権/チャイニーズ・タイペイ戦)

3ポイントシュートを100%決めた宮元美智子選手

3ポイントシュートを100%決めた宮元美智子選手

圧巻と言っていいだろう。全6本のうち、第1クウォーターだけで5本の3ポイントシュートを沈めた。しかもノーミスで――。
女子バスケのアジア選手権2日目、日本はチャイニーズ・タイペイを【69-57】で下し、開幕2連勝を飾った。出だしがいいとはいえない日本に大きな流れをもたらしたのは、宮元美智子の3ポイントシュートだった。ここ最近シュートの精度を欠き、指揮官からも心配されていたシューターが、大会2日目にしてようやく目を覚ましたのである。しかもその相手が東アジア競技大会で煮え湯を飲まされたチャイニーズ・タイペイだったから、周りのテンションもグググッと上がっていく。

だが今日の宮元は長距離砲としての役割を果たしただけではない。東アジア競技大会のときに完全にやられてしまった相手のポストプレイを、体を張ったディフェンスで守り抜いたのである。
「東アジア競技大会では本当にやられてしまって、チームに迷惑をかけてしまいました。でも今回は内海ヘッドコーチをはじめ、周りのメンバーもカバーしてくれるといって、今朝からチームディフェンスでもその点を確認してきました。周りが助けてくれる分、自分がやらなければいけないこと――ボールを持たれる前に相手を押し出して、もし持たれるとしても最低限悪いポジションで持たせることはしっかりやろうと思っていました。周りとの信頼関係があって、思い切ったディフェンスができたと思います」

体を張ったディフェンスで守り抜いた。

体を張ったディフェンスで守り抜いた。

結果を出しても驕らず、周りのサポートを第一に考える、宮元らしい自己評価である。
「私自身、ディフェンスやルーズボール、リバウンドからリズムを作っていて、どちらかというとオフェンスよりもディフェンスに重きを置いてプレイしています。日本代表のチームスタイルも足を使ったディフェンスからファストブレイクを出すことなので、ディフェンスはしっかり意識してプレイしました」

ディフェンスで足を使い、体を張ったことで自分のリズムが生まれ、その結果ここまで調子の出てこなかった3ポイントシュートにもつながったというわけだ。

これから宮元へのマークは厳しくなるだろう。しかしそうなれば間宮佑圭、渡嘉敷来夢らインサイド陣の攻撃するスペースが空き、エース大神雄子の1対1も生きてくる。その間、宮元はディフェンス、ルーズボール、リバウンドでリズムを作り、一瞬のチャンスに備えている。

確率100%の3ポイントシュートもさることながら、この「雪辱のポストディフェンス」から、宮元とチームの勢いはさらに増していく。

女子日本代表のアジア選手権・予選ラウンド対戦スケジュール

10月27日(日)日本 94-59 カザフスタン
10月28日(月)日本 69-57 チャイニーズ・タイペイ
10月29日(火)20:00〜 対韓国
10月30日(水)16:00〜 対インド
10月31日(木)16:00〜 対中国
11月2日(土)準決勝
11月3日(日)決勝
*すべてタイ時間。日本との時差:マイナス2時間。例)日本22時=タイ20時

JBA:第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会特設サイト
FIBA ASIA:第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会サイト(英語)
フジテレビNEXT:TV放送スケジュール

文・三上 太