臨時理事会に関する説明会 全文

jba141029

10月29日、JBA臨時理事会についての説明会記者会見が行われ、丸尾 充会長職務代行と星 芳樹専務理事が登壇し、FIBAから指摘されている点についての報告が行われた。会見終了後には、bjリーグの河内敏光コミッショナーの囲み取材もあり、そこで述べられた回答を全文書き起こしたので共有したい。

丸尾 充会長職務代行

今日の臨時理事会での内容についてお話しをさせていただきます。
FIBAへの提出期限が10月末であり、今日29日ですので、ギリギリのところで提案するスケジュールになると思います。
内容に関しては、FIBAに提出する前ですので皆さんに全てをお見せするわけにはいかないので、そこはご理解ください。どこかのタイミングではきちんと報告させていただきます。

内容に関しては3つのポイントがある中で、統一プロリーグ問題については、10月12日にFIBAとは仙台でミーティングを行い、そこでも説明をさせていただきました。正直言って、なかなか難航している中で、「期日が10月末だからといって拙速に期日だけを気にして合意を取るようなことをするな。もっと協議を重ねて将来の日本のバスケットのために良くなることを考えなさい」と言われ、それが我々の内容に対するFIBAからのコメントです。

このタイミングで成案や合意してサインできる状況までには至っていません。7月以降、週一ペースで頻繁に打ち合わせを重ねてきましたが、合意までには至りませんでした。
FIBAからも、「どちらにしても合意してなんとか期限を守る姿勢はやめて、もっとじっくり話し合うべきではないか」と言われ、進めて参りました。
ですので、ポイントとなっている参加要件や法人格の絡み、bjリーグを運営する株式会社日本バスケットボールリーグとの絡みも含めて、もっともっとじっくり会話をすべきだと思っています。

お互いに統一プロリーグを実現しようという思いは全く変わっていません。そこが今回の救いだと思いますし、前回も私は関わっていましたが、2010年からスタートして新リーグを作ろうと言って、3年ほどやりましたが結果的にNBLを作ってもbjリーグから1チームしか来なかった時のような状態とは全く違っており、本当に前向きに議論を進めていることだけは確かです。お互いにその壁をもう一回乗り越えようと話しており、なんとしても2016年にプロリーグを作るという思いは変わっていません。その思いの中で、継続的に組織委員会を行っていきます。
一度リセットしたようなことで、気持ちを切り替えて取り組んでいきたいです。
そのような説明を今日の理事会の中で説明させていただき、拙速に行かずにじっくり進めていくことに関してご了解をいただいた状況です。

残る男子日本代表の強化、JBAのガバナンス問題については、時間軸に考えますとすぐに答えが出る話ではありません。プランだけを作るわけではなく、そのプランを本当に落とし込んで行動に現すような形で示していかねばなりません。ペーパーとして提出する部分もありますが、それをより落とし込んで具体的な形として見せることが、それこそがガバナンスだと思っています。それについても継続してやっていくことで理事の皆さんにもご理解いただきました。
3つの問題がきれいになる形はできていませんが、前向きということが大事であり、FIBAから指摘を受けてやってることです。
とはいえ、いつまでも先延ばしするわけにもいかず、選手のことが一番大事です。結果がどうなるかは分かりませんが、何らかのことが起きたとしても、それをとにかく早く改善するなり、解除することに向けてやっていくことが、理事会の中でも共通認識しています。何があっても一致団結して行こうぜ、ということで、皆さんの意思が固まったので私としても良かったと思っています。

どうしても統一プロリーグ問題に質問が集中していますが、強化の具体策やガバナンスは分かりにくいですが、一番大事なのはガバナンス。当たり前のことを当たり前のようにできる仕組みができていないことを問題視しています。大きく変えて行き、当たり前の組織を作ることが大事です。統一プロリーグをできないことがガバナンスだと私は思っています。

質疑応答

ー 10月中旬にFIBAのバウマン事務総長と話し、もっとじっくり協議した方が良いという話になったことで、ペナルティは課さないというやりとりまでできているのか?

丸尾会長代行:今のご質問に対して、じっくり話すことによりペナルティを課さないというようなたぐいの会話はしていません。とにかく時間だけを焦って、何かを決め込んでしまうことが将来の日本のバスケにとっては絶対に良くないことなので、それを共通に良い方向であるという結論が出るまで、しっかりがんばれと言われました。

ー 拙速に行かずに進めると言われたが、次のタイムリミットに関してもFIBAから提示されたか?

丸尾会長代行:具体的にそういう話は出ていません、我々が考えていることは、選手のために、選手を大事にしなければならず、どういうペナルティが課されるか分かりませんが、一般的には(日本代表が)国際試合に出られなくなるケースは想定されます。それがあったとしても、来年のスケジュールを踏まえれば、時間軸がいつ頃かというのはだいたい判断できると思います。まずは、代表活動期間をターゲットにして、再提案できるように、来年のスケジュールに合わせて選手がプレイできるタイミングになんとか間に合わせたいと思っています。

ー 前回、深津前会長は年内に統一プロリーグの参加要件を詰め、来年3月には募集をかける日程だったが?

丸尾会長代行:統一リーグは年内に公募要項を作り、来年早々に公募するスケジュールは今もそのまま生かしております。年内に再提案するのが一つの流れとして進めなければいけないと思っています。

ー 深津前会長が辞任し、丸尾会長代行自身もNBL理事長を辞任されたわけですが、今後のポストをどのように埋めて組織委員会を行っていくのか?

丸尾会長代行:深津さんが23日に辞任となり、その前から組織委遺憾のスケジュールは決まっており、11月に入ったら河内コミッショナーと私が中心になって展開して行く話はついています。もう1月に入りますので、2人で引っ張って行くような会議体にしていきたいと思っています。次期NBL理事長が決まるまでは、私が継続して行います。次期理事長が決まれば、その方が当たることとなり、できるだけ早くその体制を作らなければいけないと思っています。その間は、両方掛け持ちみたいな感じにするか、あるいは他の誰かを立てるかについては、河内コミッショナーと相談して決めたいです。

ー FIBAに提出する資料について、統一プロリーグの草案から改善点はあるか?

丸尾会長代行:草案の第2項ができており、そこを前提としてFIBAにもすでに説明させてもらいました。そこからの変更点はなく、あれがベースとなります。

ー NBL全チームも独立法人として新リーグに参加することに合意できているか?

丸尾会長代行:NBLは現在、13チーム中8チームはすでにプロチームです。彼らは独立法人になっています。残る5つの企業チームに対してもプロリーグと言う以上、バスケを事業にする、生業にすることが大前提です。企業チームによって温度差はまだあります。そうしないことにはプロチームとは言えないと思っており、法人を持つことがプロのプロたるものだと思っています。そこに到達するまでに少し時間がかかるかと思いますが、従来通りで良いとは思っていません。

ー もしFIBAからの制裁を課されることで、今後の競技人口減少につながる恐れなどがあり、自分たちの首を絞めているとは思わないか?

丸尾会長代行:当然それを目指しており、統合できないようなことがないように話し合っているわけです。うまくいかなかった時の答えが、登録の話やもっと予想外のいろんなマイナス要因があるかもしれないですが、一つひとつそのマイナス要因の議論をしているわけではなく、前向きの議論をしている方が圧倒的に多いです。

ー 選手が一番という話だが、説明する機会はあるか?また、FIBAへ提出する資料の分量はどれくらいか?

丸尾会長代行:分量は、参考資料も入れたりすると、5〜60枚になります。どのような回答が来るかによりますが、選手が大事であり、プレイヤーファーストとも言われているので当然のごとく、そこはきっちりしなければなりません。どのタイミングで、どのようにメッセージを出すか詳しくは決めていないが、当然選手たちには伝えなければなりません。

ー FIBAが問題視しているガバナンスに対し、現執行部にも責任はあるのではないか?
副会長である丸尾会長代行自身、どのように責任を感じられているのか?

丸尾会長代行:当然、深津会長が辞任されたことに対し、23日の理事会の時にどうなんだ、という話はありました。今言われた執行部もそうですし、理事全員が責任があるという話は出ました。責任の取り方もいろいろあり、きちんとフォローすることも大事であり、辞めれば済むという話では無く、みんなでがんばってやろうという話をし、現在まで来ています。

ー リーグを一つにしよう、プロ化しようという話については長年行われていることだが、行き着くところがガバナンスや将来的なビジョンが見出せないためにFIBAから指摘されていると思うわけで、今後どうしなければいけないか?

丸尾会長代行:統一プロリーグの話を前提に、過去の話も含めてご指摘をいただき、それがガバナンスに対するご質問だと理解しています。当然、過去に何度も統合しようという話がありました。過去に統合しようとした時は、プロリーグを協会が本当に強く思っていたかどうか。プロリーグ事態は20年前から話して来たが、その都度挫折してきました。bjと一緒になる時に前回はプロリーグと明確に言えなかったことで、お互いに腹落ちしなかった。しかし今回はなぜ、プロリーグに進んだかと言えば、bjと一緒になるからプロリーグと言ったわけではなく、元々は強化の問題であり、2013年アジア選手権で9位になり、過去からずっと低迷している。その中でいろんな強化アイディアがあったが、プロにしなければダメじゃないか、プロというのは一つ大きな壁を乗り越えて、選手も、チームも、リーグも、本当にプロで、皆さんから注目されるリーグにしていかなければ強化に結びつかない、そういう気持ちにならないというのがスタートでプロ化を進めています。bjはプロの条件が整っており、一緒にやろうと声がけをしました。タイミングとしては東京五輪が決まり、ずっと言われ続けていましたが、たまたまFIBAからも指摘されたことが重なり、統一プロリーグを目指しているわけです。2020年東京五輪が、両リーグの背中を大きく押しました。ですから、会話する中で決別しそうになっても、やっぱり東京五輪だよね、と原点に戻って会話を進めてきています。
ガバナンスについても、挫折せずに推し進められるかどうかだと思っています。強化についても、具体的な項目に落とし込んで、それをやりきれるかどうか。そこが協会としての行動力でもあります。それが信頼され、JBAにいて良かったと思われることでもあると思っています。「ガバナンス=統治」という上から目線の話ではなく、信頼を得られるか一番大きく、やりきることをやることだと思っています。抽象的で申し訳ありません。

ー 話がまとまらず、制裁を受けるかもしれない事態になったことに対してどのように感じているか?

丸尾会長代行:この会議は7月中旬にスタートしたわけですが、そこから10月末ということでしたので、1週間に1回のペースで会議を重ねてきました。ですが、お互いに譲れないところや考え方の違いをぶつけ合いながら進めてきたわけです。そこを妥協してやることは大変まずい、日本の将来にとってよくないことだと思ってやっていましたので、10月末で合意に達しなかったことについては、申し訳ない気持ちもいっぱいあります。bj側も当然そう思っています。
ただ、バウマン事務総長の言葉を借りれば、魂を売るような妥協の仕方をするな、と表現しており、それくらい日本にとって大きな問題であると強調しています。
制裁をあったら、なんとか解除するために、一致団結してやっていきたいと思っています。

ー 長年話し合って決まらなかったのに、今後どのようにまとまるかが見えて来ないが?

丸尾会長代行:今、大きなポイントとなっている参加要件、それから運営形態として株式会社日本バスケットボールの関係性などです。そのままで状態で行ってはどうしようもなく、方向性をしっかり決めなければなりません。そこが今までの段階では乗り切れず、具体性のない話になるかもしれませんが、絶対にダメなものはダメなんだと、これは例え話ですが、法人格の問題は肝なのだから外すのは止めようだとか、企業名はしばらくは猶予を持って良いなど、決まる直前まで来ているのですが、決まっていない状況です。もう一押し、もう二押しのすれば決まっていくという感じはあります。

ー 参加要件に関して、現段階まで了解を得られてない部分は省いてFIBAに提出するのか?

丸尾会長代行:草案は決まっていなくても、正確にさらけ出します。ウソをついてもしょうがないので。草案とともに、現状の課題点もしっかり明記して報告します。それが大事であり、拙速に決めずにもっと議論をFIBAに言ってるわけです。FIBAからの会話の中で、本音で語ってくれ、と言われていますので、こちらも本音でぶつかり、それに対する回答や考え方を示してくれる状況です。

ー 一連の報道に対し、バスケファンが大きなショックを受けている。統一が100%だとすれば、ズバリ今、何割のところまで来ているのか?

丸尾会長代行:非常に答えにくい質問です。答えにくいという意味は、いろんなことが絡んでいます。ある項目が何%達し、こっちは何%という性格の問題ではないため、決まりだしたら一気に決まると思います。2つの大きな課題も決まり始めれば、早いはずです。私の感覚的には少なくとも2/3以上は進んでいると理解しています。

ー 深津会長が辞任し、丸尾会長が代行となったが、次の会長職はどうなるのか?

星専務理事:もちろん定款に基づき、可及的速やかに次の会長を決めるということで今日の理事会でも決定しています。11月5日に会長候補者選定委員会の第1回目を始めます。そこで候補者を選定し、11月末までには次期会長を決めることになっております。それ以上伸ばすことはいろんな業務にも影響が出てきますので、現状は進めています。

ー FIBAからの制裁を下されることで、JOCから補助金を止められるなどした場合も、どなたも責任を取らないのか?

丸尾会長代行:何らかの制裁が出れば、その段階でそういう話をみんな個人的に考えているかもしれませんし、我々が辞任するという選択もあるでしょう。
ただし、今はこの難局をどう乗り切るかということが大事です。制裁を受ければ辞めるという選択もありますが、それ以上に制裁を解除することに全力を傾ける方が大事だと、今は私はそう思っています。

ー この問題は今年2月の段階で深津会長が新リーグを立ち上げたい、と話し、2つのリーグがあること自体がおかしいとFIBAからも指摘されていました。半年かけても解決できず、不完全なままでの回答になることが確実となり、深津会長はまとめられなかったから辞任し、同時に丸尾副会長と二人三脚でやって来られたと言ってたが、その片側の責任はないのか?

丸尾会長代行:責任がないとは全く思っておりません。当然のごとく、全うしなければけないと思っています。責任という話が理事会では出ませんでしたかという質問があったように、理事全員が辞職した方がいいのではとか、執行部が辞めた方がいいのではないか、そうではなくこの時期を乗り越えるべく一生懸命やらなければダメではないか、という意見を戦わせました。その結果が今であり、ここから制裁が課された時にまた同じような議論があるのではないかと思っています。

ー 来年の国際試合は控えているわけであり、ここまで決まらなかったのだから新しい体制で考え直そうという考え方もあるかと思います。

丸尾会長代行:言葉が適切ではなかったかもしれませんが、辞めないと言ってるわけではありません。新しい人がやった方が良いという意見は当然ありました。現執行部では、とにかく一致団結してやろうと言ってるわけです。その中で、実際に制裁を受けた時に、そうではない責任の取り方をとろう、ということが決まればそういう形になるかもしれません。

ー 制裁が下れば、あらためて責任を問うのか?

丸尾会長代行:そうなると思います。そういう合意を理事から得てるという話は出ていませんが、一つの区切りはそこにあるとも思っています。

ー FIBAの回答はいつ頃届くのか?

丸尾会長代行:まったく分かりません。

ー NBLとbjリーグが実務的にひとつにまとまらなかった点とは?

丸尾会長代行:今まで片方がプロリーグではなかったことです。bjはプロを標榜しているわけで、ではプロの定義とは何か?バスケットを生業にする法人格を持つことがプロの在り方ということが原点です。それと、地域に貢献し愛されなければ観客も来ませんし、入場料を取って生活にあてるわけですから、そこを一生懸命やることがプロの一つのスキームでもあります。それが企業チームの場合は、予算化された中から物事がスタートされており、そこのものの考え方の違いが出てきますし、同じように法人をしっかりしましょう、ということが大膳です。そこが考え方の差でもあります。

ー NBLがbjリーグへの歩み寄りが大前提となるのか?

丸尾会長代行:プロリーグですから、bjに歩み寄りというよりも、プロリーグとはどういうものかという点で、結果的に要件を満たしていかなければなりません。ですから、企業チームもそういう努力してもらわなければならないわけです。

ー 今日の理事会では責任問題の話はあったか?

丸尾会長代行:前回のような話は今日はありません。ですから、承認をいただくために内容を説明し、一つひとつ議論をし、最後は一致団結して行こう、という話で終わりました。

ー やり切ることがガバナンスだと話されていたが、それができていないからこの事態を招いた。コンサルタント会社に依頼しながら具体的な案としてまとめて提出できる予定のか?それとも途中経過の報告なのか?

丸尾会長代行:事柄によって差はありますが、FIBAが求めることの一つに事業性というのがあります。それは2017年にホーム&アウェイでワールドカップ予選があり、オリンピックにつなげるスキームをFIBAが作りました。ホーム&アウェイになると、常に国の中でゲームが行われている。一方ではリーグ戦が行われながらも、国際大会が行われる。バスケットを常に見せることになり、事業の拡大を求めており、そのためにFIBAが新たなスキームを作っており、それが大きな狙いです。サッカーがまさにそういう状態です。そういった時に、JBAそのものが事業化ができるようなプロフェッショナルが本当にいるのか?今を否定するわけではなく、本当に事業を特化するためにも、プロフェッショナルな人材を入れることは当然提案しているし、コンサルタント会社からも指摘を受けています。もう実行すべきことは行動パターンとして落とし込んで提案しています。ただ、まだプランだけの部分も確かにあります。先ほど申し上げたように、ガバナンスと強化はすぐに終わる者ではなく、やはり時間がかかるわけです。もともとFIBAからも方向性をきちんと見せろ、それが正にガバナンスだろ、と言われています。その方向性を見せ、そこに行動を具体的に落とし込めれば一番良いのですが、それはまだまだの部分があります。

ー リーグ統一に向けての株式会社日本バスケットボールリーグとの位置づけや問題点はどこか?また、どう歩み寄って年内に決着をつけるのか?

丸尾会長代行:新リーグをどういう形態でやるかということで、元々は一般社団法人が大前提であることは話をしていました。一方で、bjには株式会社日本バスケットボールリーグという組織があるわけで、チームそのものが一体となっても、置かれた環境の差や事業形態の差があるわけです。株式会社日本バスケットボールリーグにしても継続的に生きていかないといけず、新しい法人ができたからといってチームが新リーグに全て来てしまってもいけません。いろんな事業が新リーグにもあるわけで、それらをどういう風に事業がうまく回るスキームを考えなければいけないのだろうと思っています。

ー bjリーグもNBLも、発展的解消をして一つのリーグになるのではないのか?

丸尾会長代行:私の説明が悪かったのかもしれませんが、当然新しいスキームになるわけですから、継承するというよりも新法人ができることで理解をしてください。一般社団法人日本バスケットボールリーグや株式会社日本バスケットボールリーグが残るというわけではなく、新リーグそのものは新たな社団法人を作って新しい形になります。とはいえ、株式会社日本バスケットボールリーグが現存するわけですし、そこからチームが移ってくるので、そのようなスキームはきちんと作っておかないといけないという議論をしていかねばなりません。

ー 株式会社としてbjリーグが残るという点がよく分からないのですが?

丸尾会長代行:NBLとbjリーグが一つのリーグ形態になるわけです。現在、bjリーグは株式会社組織で管理する立場にあります。そこで事業を行っており、株主もたくさんおられます。その中で、ハイ、辞めたとは簡単にはいかないわけです。そういう意味で、いろんな事業を継続してやらなければいけないところもあるのでしょう。そこが一つの事業体として、公平性や平等性というところで、委託するようなスキームができるかどうかが一つの焦点になっています。

ー 制裁を受けた時の対応として、オリンピック予選の時期を目指すという認識で良いか?

丸尾会長代行:だいたい想定すれば、そこを視野にいれなければならないと思っています。男子も女子も中国開催は分かっていますが、まだ時期は明確に示されていません。例年のパターンでいけば、6〜8月がオリンピック予選の時期になりますから、それ以前には解決することを頭に入れてやらねばならないと思っています。

ー 次期会長候補を決めるに当たり、丸尾会長代行も立候補されるつもりか?

丸尾会長代行:それはまだ分かりません。

ー 制裁を受けた時に選手たちにどのような言葉をかけたいか?

丸尾会長代行:先ほどもありましたが、本当に申し訳ないと思うので、言葉の内容は別として、どうタイミングで、どのように説明できるかということを考えねばなりません。日本全国バスケの愛好家に対して、きちんとしたメッセージを出さなければいけないと思っています。

ー FIBAはどのように機関決定をするのか?

丸尾会長代行:機関決定は、一般的に言えばセントラルボードのような会議があり、そこで決議されると聞いていますが、実際にはどこで決議するのか、または事務総長に一任されているのかは分かりません。FIBAからも具体的な説明もありません。
FIBAの定款の内容を詳しく説明はできませんが、当然何かしらの手続きは必要だと思います。過去の例からすると、事務総長に任されているケースが非常に多いようです。事前に周りに確認しながら、最終的には事務総長の権限を持っていると聞いています。
組織運営だけではなく、変な介入をしていたりお金の問題や、選手が直接関わらない政治的な問題などにより、FIBAの定款に抵触し、違反していることに対し、制裁が下されるわけです。結果的に選手が国際試合に出られないことに結びつきますが、中身としては政治絡みやお金絡みの話により、制裁を下されるケースが多いです。

ー なぜこれまで当たり前のことを当たり前にできなかったのか?

丸尾会長代行:事業をやっていますが、本当にやれる組織になっているかという検証が一番大きいと思います

河内コミッショナー囲み取材

ー 今日の理事会ではどのようなことを話されたか?

河内コミッショナー:はじめはNBLの昨日の理事会報告。その後は、FIBAに対する最終回答を求められていたが、そこまでいかず、今の統一プロリーグについてはこの間の草案。あとはガバナンスや強化についてが今日出て来て、この内容で良いですか、というみたいな感じ。FIBAに対することが2点目。3点目には、会長の選考委員会で11月中に決めたいということ。大きく分けてこの3つです。

ー FIBAの回答に対する報告書に対しては承認されたのか?また、河内コミッショナーから見て満足のいくものであり、制裁を回避できるに足りうるものになっていたか?

河内コミッショナー:承認された。そこら辺は、僕自身は微妙だと思います。制裁を回避できるかどうかはFIBAの判断ですから、それはどういう回答が来るかは分かりません。

ー リーグが合意していないのは事実であり、それを抜きにしても微妙な案だったのか?

河内コミッショナー:今までのFIBAの流れから行くと、絵に描いた餅ではないですよね、というようなところも僕も含まれているから、非常に良いものが本当に実行されるかどうか、というところまで見られる可能性があると、僕自身は感じています。
ただ書き物だけを出せば良いのか、という点で微妙ではないかと思っています。

ー もし制裁が課されても、みんなで一致団結して行くことが決まり、理事の総退陣やメンバー再考の話は出なかったとのことだが?

河内コミッショナー:そうです。基本的にはそれであっています。ただ、協会の会長の選考員会でどうなるかというのは、今までの流れですと評議委員会で推薦していくことがあります。今の質問で言えば、総退陣などの話はありませんでした。ただ、私から一言だけ言わせてもらったことがありまして、会長選考委員会も理事の中から2人決まりました。それも今までの規定通り、理事から二人という流れの中で11月までに決めるとありますから、それも決まり承認されました。私は、その選考委員の人たちに、いろんなものが山積みされています。そういう意味では決断力、実行力、それと行動力。なおかつバスケットを愛している人を、選考委員に推薦された人たちにはそういう人を選んで欲しいと、私は発言しました。

ー 今後、統一プロリーグへ向けて話し合いが続いていくわけですが、5つの企業チームに対して、具体的な提案をすることなどは考えているか?

河内コミッショナー:本当に僕自身、組織委員会の中でNBLや各リーグのチームの代表、当時は協会の会長もいて、ここまで話をしたことが初めてのことです。そういう意味では、ここを良い意味で継続していきたい気持ちは全く変わっていません。そうは言っても、深津会長が辞任され、NBLにはいろんな問題があるということで、僕自身が誰と今後話せば良いかということは困惑しているのが今の気持ちです。

ー 丸尾会長代行は、後任が決まるまではNBL理事長を継続すると言ってたが?

河内コミッショナー:そういうことだと思います。明日また、NBLの理事会があると以前の組織委員会では言われてました。

ー NBL理事長に立候補されては?

河内コミッショナー:立候補というのは今まで無いのではないでしょうか?

ー やってみたい意思は?

河内コミッショナー:僕自身、バスケットプロパーであり、どちらかと言えば現場でやりたいという気持ちが今の時点では強いです。そういう意味で言えば、プロリーグの方であり、今は現場の方が僕自身は魅力を感じています。

ー 将来的にプロリーグだけではなく、JBAの事業化をしっかりしなければならないこともFIBAから指摘されており、そこも含めてガバナンスのことを求められているわけだが、バスケットプロパーだけではなく経営のプロを招く在り方も考えられる思いはあるか?

河内コミッショナー:いや、考えられると思います。ただですね、日本バスケットボール協会ですので、そう意味で僕は言ってるのは、ビジネスに優秀な人でなおかつバスケットを好きな人が僕は条件だと思います。ただビジネスだけの人の役割は、きちんと役割分担するべきだと思います。

ー 次の組織委員会は開催時期が未定ということか?

河内コミッショナー:現時点ではたぶんそうです。今までも、深津会長から連絡があって招集され、参加していました。

ー 会長は専任になるのか?

河内コミッショナー:全くその話は出てなかったです。今までの日本代表の会長はボランティアですので、それはそのままだと思います。全て変えて行こう、お金も含めてという話は一切出ていません。

ー 立候補して決める形は取れないのか?

河内コミッショナー:理事になって2〜3回しか出ていませんが、今まで立候補して会長になったという話はないのでは?

ー 他協会では、トラブルがあったことでいきなり外部から会長を決めたケースもある。

河内コミッショナー:誰がなっても関係はなく、立候補というよりも、今日決まった会長選考委員会が何人かに絞るのでしょう。そこから評議委員会にかけて決まるのが、今までの流れだと聞いています。

ー bjリーグの方がより協会内部に入っていかないと、なかなかまとまらない話なのでは?

河内コミッショナー:僕も入ったばかりで分かりませんが、今の協会の首脳陣の方がどのようなことを考えているか分からないですね。

ー 主体的な意思や変えていくということを示す意欲はないか?

河内コミッショナー:例えば、そういう流れに来た時には真剣に考えますが、安易に考えて引き受けるものでもありません。僕は真剣に考えて、答えを出すという意欲はあります。

ー 統一プロリーグの草案に対して各チームの反応は?

河内コミッショナー:一応、いろんな意見がそれは出て来ました。そう言う意味ではbjリーグのそれぞれの人たちの意見を聞いて、組織委員会に持って行って、あの草案ができたというようなところです。

ー 合意に至らない理由について、各チームのオーナーの意見とは?

河内コミッショナー:それはオーナー一人ひとりに確認をしていません。草案の草案を見せただけです。

ー リーグ統合にまとまらなかったのは、本気度に温度差があったと丸尾会長代行は言ってたが、大前提は日本代表の強化でありその認識でみんなの意思が固まったという話だったが?

河内コミッショナー:組織委員会で?

bjリーグ広報:補足させていただきますと、今日の丸尾さんが仰っていたのは、どちらかと言えば強化に当たってプロでないといけないということを協会側が考えたことです。必ずしも今考えているプロリーグが強化のためというわけではない。協会は強化のためと考えているかも知れませんが、必ずしも強化のためにあるのがプロリーグと言うのは組織委員会の中ではなっていません。プロリーグはお客さんに見てもらって云々ということも会見では出ていましたが、あくまでも強化のためにプロリーグを作るという考えは、あくまで最初にJBAが考えたところということであり、組織委員会でという話では無かったと思います。

河内コミッショナー:まぁ、そうは言っても必然的に行けば、そういう方向になっていくと思います。良い意味で環境が変わるわけですから、それはすぐにではなく、時間がかかると思います。強化は今日やって明日すぐに変わるという問題ではありませんからね。

ー 会見で丸尾会長代行はおおよそ2/3は過ぎたと仰っていたが、河内コミッショナーとしての感触は?

河内コミッショナー:僕は7合目まで来ているのかなと来ている感じはしています。そうは言っても、山に例えて言いましたが、あと3号ですがそこはどんどん急になるという意味も含めています。

ー 株式会社日本バスケットボールリーグが、新リーグになった時にどのような事業にしていくか、具体案を提出しているのか?

河内コミッショナー:いや、ちゃんとした紙に落として、個別の検閲等々のところまでは残念ながらまだありません。

ー 統一プロリーグへ向けて、株式会社日本バスケットボールリーグの在り方が課題の一つになっているが、河内コミッショナー自身はどうなるべきと思っているのか?

河内コミッショナー:もちろんプロリーグですから、我々が10年間やってきて、まだまだやらなければいけないことはたくさんあると思います。そういう意味では、全くやったことが無い人に頼むような仕組みであれば、ちょっと待ってください、と。我々10年間やってきたことは、どうなるかは別としても、僕はこういう実績はありますよ、ということをしっかり話し合いのテーブルに載せて行こうと思っています。

ー 話し合いによっては、株式会社日本バスケットボールリーグ事態が解消される可能性もあるのか?

河内コミッショナー:それは今後の問題ですけども、bjリーグの株式会社が潰れることはあまり考えていません。

ー 新リーグに移行した際に、ある一定の業務を引き続き株式会社日本バスケットボールリーグで行っていくということか?

河内コミッショナー:どうなるかは分かりませんが、時間的なことも含めて、それが一番スムーズに行くことだと思っています。

ー 株式会社日本バスケットボールリーグが抱えている負債も大きな問題になっているのではないか?

河内コミッショナー:人はそれぞれの考え方ではないですか?Jリーグも一番始めは…。プロリーグなど、新しい事業をみんなで一緒にやってですね、我々は10年間やっており、株式会社としてはちゃんと回っているわけです。それを10年間やって来て、それを返しきれないと思われる方と、違うステージに行けば解消できると思っている人は違いますから。

ー 現状、明るい兆しはあると考えているのか?

河内コミッショナー:Jリーグでさえ、今、100何十億円、サッカー協会も同じくらいあるわけですよね。10年後にはそれくらい返せるような組織になってなかったら、たぶん統一プロリーグをこれからみんなで真剣に考えて行く中で、それくらいの事業規模ができないようであれば、これはけっして僕は成功したプロリーグだとは思いませんね。

ー 統一プロリーグができるになたり、新たに一般社団法人ができてリーグを運営するわけだが、その下に株式会社日本バスケットボールリーグが位置するのか?

河内コミッショナー:まだそれも決まっておりません。

ー では、問題となっている株式会社日本バスケットボールリーグをどうされたいのか?

河内コミッショナー:それは、我々としては早くやるためには、今の会社や仕組みでやるのが一番早いという風に思っています。

ー それを提案したことはあるのか?

河内コミッショナー:あります。それに対する意見までは、なかなかやりとりが進んでいないというのが現状です。

ー 株式会社日本バスケットボールリーグが運営する最大のメリットとは?

河内コミッショナー:今までの実績しかないと思います。経験も含めて。

ー 沖縄など成功例もあるが、同様に3桁が続く集客数やこれまでも経営難のチームもあったわけだが、その経験とは具体的にはどういう点か?

河内コミッショナー:じゃぁ、NBLの仕組みでやった方が良いかどうかということなのか?1社になるというのはそういうことですよね。

ー 新リーグ発足に伴い、新しい法人ができ、bjとNBLがともに協力して運営していくのかと思っていたのだが?

河内コミッショナー:そういう方法もあるでしょうが、まだ決まっていないということです。

以上