無限と言う名のグラスルート

JX-ENEOS サンフラワーズアシスタントコーチのトム・ホーバス氏を招いて行われた第3回コーチングセミナー

JX-ENEOS サンフラワーズアシスタントコーチのトム・ホーバス氏を招いて行われた第3回コーチングセミナー

1/20に行われたトヨタバスケットボールアカデミー、今回は3回目にして初めて主催者ドナルド・ベックHCではなくWNBL、JX-ENEOS サンフラワーズ アシスタントコーチのトム・ホーバス氏が自身の選手育成の取り組みとサンフラワーズ流のディフェンスについて参加者に紹介してくれた。
選手育成は専門分野であるインサイド・プレイヤーと日々取り組むリング周りから始まり、3Pライン1歩手前までのシューティング。ポストムーブ。
ディフェンスではディナイを使わず、スクリーンに対してもスイッチを原則しないサンフラワーズのシステムを紹介。所々システムに繋げるための練習を、参加者をコートに立たせて行った。

デモンストレーションとしてコートに立つ佐々木クリス

デモンストレーションとしてコートに立つ佐々木クリス(左)

様々なカテゴリーの指導者が集まるこのセミナーにおいて今回最も大きな発見となったのは、チームの“強み”をシステムに反映させる事の重要性 だろう。ホーバス氏が紹介する哲学や練習メニューに対し、今回は「受け手」に回ったベック氏が積極的に「なぜそのようにするのか?」、「目的はなんですか?」と質問していたのが印象的だった。ある意味では参加者の気持ちを代弁する形となった訳だが、ホーバス氏の回答の結論にはいつも「それがうちの強みだから─」、「我々の戦うリーグではこれが正解だから──」という言葉が添えられていたように思う。当然に思えるが、メンバーによってチームの形というのは変化するもの。土台となるものの上にいかに組み立てていくか、そんな楽しさもバスケットボールにはある。

「まだまだグラスルート(草の根)」と言われるベック氏。多くの指導経験があるからこそ意見交換に対して柔軟な姿勢を貫く。
今現在バスケットボールの指導にあたる方でいったいどれだけの方が日々相談をし、意見交換が出来るパートナーやコーチングスタッフに恵まれているだろうか。一人で答えを探すことに僅かでも不安を感じていれば、このセミナーは実に有意義なものに感じられるはずだ。

一瞬で問題解決を望める“ドリル”のようなものは存在しない。指導にあたる現場によってもちろん活かせる内容の制限もあるだろう。
それでも基礎的な哲学にいかに行き着き、なぜそこに肉付けしたのかを探っていくと過程の中に互いのバスケ脳を刺激してくれる大きな宝物があるように感じる。大げさかも知れないが、バスケは無限である故に自分も無限。是非このセミナーを通して、自信をつけて帰って頂きたい。

第4回セミナー開催スケジュール

2014年2月中旬頃を予定 18:40受付開始、19:00スタート
場所:トヨタ府中スポーツセンター
(住所:東京都府中市北山町3-5-1トヨタスポーツセンター)
参加費:2500円
申し込み:toyotabasketballacademy@gmail.com までお名前と参加人数を明記。

トヨタ自動車アルバルク東京

文・佐々木クリス(NBAアナリスト/Watch&C Basketball Academyコーチ
オフィシャルサイト