アジアチャンピオンたちによる女王争い(WJBLプレイオフは4/5開幕)

43年ぶりに優勝に輝いたアジア選手権が11月上旬まで行われた影響により、例年より1ヶ月以上も遅れてスタートした第15回Wリーグ。
桜が咲く4月までWリーグが開催されているのは初めてのこと。試合数は大きく変わらないが、感覚的に長いシーズンだと感じる。季節が違うことで選手たちが受ける印象も異なり、それが結果に現れるかも知れない。
今シーズンのプレイオフは、春の嵐が吹き荒れるのか!?

6連覇に黄信号点灯するJX-ENEOSだが、ピンチはチャンス

6連覇を目指すJX-ENEOSサンフラワーズはレギュラーシーズン1位。しかし、シーズン途中で吉田亜沙美をケガで欠き、中国リーグへ移籍し、すでにチャンピオンに輝いた大神雄子もいない。リーダー不在のJX-ENEOSはチームカラー同様に、連覇へ向けて黄信号が点灯しているように見える。さらに、セミファイナルで対戦する富士通レッドウェーブには最終戦で白星を献上し、プレイオフ進出をアシスト。優勝候補筆頭ながら不安要素も拭えない。
しかし、ピンチはチャンスでもある。
これまで大神、吉田に引っ張られてきたJX-ENEOSだが、若きスター選手たちが奮起し、覚醒することに期待が高まる。特に間宮佑佳、渡嘉敷来夢は今後の日本を背負って立つ大黒柱として、2020年東京オリンピックへ向かって行かねばならない。彼女たちがこのピンチを凌ぎ、チームを引っ張る存在へと変貌を遂げることで、JX-ENEOSも日本代表も確実にレベルアップする。
JX-ENEOSサンフラワーズ

ターニングポイントを迎える富士通

JX-ENEOSに負けず劣らずタレント揃いな富士通。長岡萌映子、町田瑠衣、山本千夏、篠原 恵……と各ポジションでポテンシャル高き若い選手たち。また、三谷 藍、立川真紗美、名木洋子、鈴木あゆみと経験豊富な選手もおり、挙げ始めると全選手の名前を連ねてしまいそうなほどである。
しかし、強いのか弱いのかが分からないような綱渡りのレギュラーシーズンとなり、その戦績が示すように首の皮一枚の差で最後の最後にプレイオフ進出を決めた。
足りないのは安定感か?はたまた自信か?
ディフェンディングチャンピオンをセミファイナルで叩けば、全てが変わる。このセミファイナルが、富士通にとってのターニングポイントになるかもしれない。
富士通レッドウェーブ

富士通レッドウェーヴ(右)立川真紗美選手(左)長岡萌映子選手

富士通レッドウェーヴ(右)立川真紗美選手(左)長岡萌映子選手

トヨタはシルバーコレクター返上のチャンス到来か?

4年連続シルバーコレクターとして、辛酸をなめさせられ続けているトヨタ自動車アンテロープス。しかし、最大のチャンス到来と言える今年のプレイオフ。トヨタらしいディフェンスから武器である3Pを確率良く決められれば、自ずと頂点への道が見えてくるだろう。
何度もファイナルの舞台を経験したことで、久手堅笑美、池田麻美、川原 麻耶はもう臆するものはない。森ムチャ、栗原 三佳ら若手も勢いがあり、大舞台に強い印象がある。最終戦でプレイオフ進出に望みをかけていたシャンソン化粧品シャンソンVマジックの夢を打ち破る快勝も、チームの士気が上がる試合となったことだろう。
あとはどれだけチャンピオンになりたいか?自問自答し、メンタルを整えてプレイオフに備えるだけだ。
トヨタ自動車アンテロープス

得点王・リバウンド王の髙田復活で初のファイナルへ

対するデンソーアイリスは昨シーズン、髙田真希が早々に戦線離脱し、プレイオフ争いからも遠のいてしまった。しかし、髙田の復帰とともにチームも本来の力を発揮し、3位でプレイオフ進出。ケガの不安も一切無かった高田は得点王に返り咲き、リバウンド王にも輝いた。その髙田にマークが集中すれば、日本代表の藤原有沙、大庭 久美子が外から射抜く力があり、中と外のバランスも良い。
今シーズンのトヨタ戦は1勝2敗。最後に対戦した2月1日からすでに2ヶ月が経過しており、どちらもチーム力は増しているはずだ。デンソーはその後、2月8日にはJX-ENEOSを下しており、尻上がりに調子を上げて来ている。
2年ぶりにファイナル4へ来たデンソーは、チームとして初のファイナル進出を目指す。
デンソーアイリス

デンソーアイリス 髙田真希選手

デンソーアイリス 髙田真希選手

43年ぶりにアジアチャンピオンとなった女子選手たちが競い合うWリーグ プレイオフはいよいよ4月5日(土)から開幕する。各会場やテレビにて、ワールドクラスのハイレベルな戦いをお見逃しなく!

プレイオフ セミファイナル

  • 【第1戦】4月5日(土)@ALSOKぐんまアリーナ
    13:00 JX-ENEOS(1位)vs 富士通(4位)
    15:00 トヨタ(2位)vs デンソー(3位)
    NHK-BS1にて2試合とも生中継
  • 【第2戦】4月6日(日)@代々木第二体育館
    13:00 トヨタ(2位)vs デンソー(3位)
    15:00 JX-ENEOS(1位)vs 富士通(4位)
    NHK-BS1にて2試合とも生中継
    WJBLチャンネルにて録画配信予定
  • 【第3戦】4月8日(火)@代々木第二体育館
    ※3戦2先勝方式のため開催されない場合あり(1試合の場合はいずれも19:00開始)
    17:00 トヨタ(2位)vs デンソー(3位)
    19:00 JX-ENEOS(1位)vs 富士通(4位)
    NHK-BS1にて19:00の試合のみ生中継

プレイオフ ファイナル

  • 【第1戦】4月17日(木)19:00@秋田県立体育館
  • 【第2戦】4月19日(土)13:00@福島県営あづま総合体育館
  • 【第3戦】4月20日(日)13:00@代々木第二体育館
  • 【第4戦】4月22日(火)19:00@代々木第二体育館
  • 【第5戦】4月23日(水)19:00@代々木第二体育館

NHK-BS1にて全試合生中継
WJBLチャンネルにて第3〜5戦録画配信予定
※5戦3先勝方式のため第4戦以降は開催されない場合あり

WJBL
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泉 誠一