デンソー アイリス初のファイナルへ!「ガンバレ~、ウシダ~!!」

トヨタに勝利し、初のファイナルへ勝ち進んだデンソー

トヨタに勝利し、初のファイナルへ勝ち進んだデンソー

先週末から始まった「第15回 Wリーグ プレーオフ」。セミファイナルは、レギュラーシーズン1位のJX-ENEOS サンフラワーズvs 4位の富士通レッドウェーブ。同2位のトヨタ自動車アンテロープス vs 3位のデンソー アイリスというカードになった。
JXは富士通に連勝し、8年連続32回目のファイナル進出を決めた。一方のトヨタ自動車とデンソーは1勝1敗で第3戦へ。下馬評では「トヨタ有利」と目されていたが、結果は……。

ガッツポーズを決めるデンソー#14大庭 久美子選手

ガッツポーズを決めるデンソー#14大庭 久美子選手

「全員が強い気持ちでプレーした」(#8高田)

ケガから復帰したエース、高田の言葉がこの日の勝利を物語っていた。キャプテン#10藤原も「皆がリングに向かって行く気持ちが強かった」ことを勝因に挙げている。1戦目は52-72の大敗。2戦目は53-52で逃げ切った。そしてこの日は、59-43で快勝。試合後の記者会見でデンソーの小嶋HCは、「セミファイナルの対策はディフェンスがテーマ。今日は34本の3Pを打たれたが、きっちりセットオフェンスで攻めてくる相手に対し、しっかりマークができた結果。アウトサイドのシュートに対しても、脚を使って追いかけるよう指示したが、選手が頑張った成果として確率を低く抑えることができた」と振り返った。

 第1Qを13-10とリードしたデンソーは、第2Qでは相手をわずか6点に抑え込む。後半はオフェンスのリズムも良くなり、#14大庭の3Pや#41伊藤のドライブイン、インサイドでは高田が確実にシュートを決め、リードを広げた。
大差になっても気を緩めることはなく、最後までボールを追いかけるディフェンスを徹底した。終了のホイッスルの瞬間、ベンチも応援団も、そして観客席の応援団も喜びを爆発させた。

デンソー#9牛田 悠理選手

デンソー#9牛田 悠理選手

怒られ役!? がキラリと光ったリバウンド

この試合、スタッツを見れば勝利の立役者は高田であり、大庭であり、伊藤であり……それはすぐにわかる。が、#9牛田の頑張りも印象に残った。(申し訳ないがあまり情報を持ち合わせていなかったのだが)とにかく果敢にリバウンドに飛び込む姿勢が良かった。しっかりキャッチできずとも、何度も何度も挑んで行く。1本だけだがブロックショットも決めた。そんなプレーがチーム全体に活気を与えているように感じられた。

「彼女、怒られ役なんですよ」と、隣の記者に耳打ちされた。カメラマンからも偶然、同じ言葉を聞いた。よく小嶋HCが大声で指示を与える(叱咤する)シーンが見られるという。それに応えようと必死なのだが、上手く行かない時もあるのだろう。
ただ、この日はよく頑張った。でなければ、38分28秒もコートに立っているはずがない。小嶋HCが大きな期待を寄せている証しだろう。新人研修から見て来たリーグ関係者のひとりが「彼女は優しい性格。ここに来て一皮むけたような感じですね」と話してくれた。

初のファイナルを戦うデンソーの相手は、絶対女王JX-ENEOS。今シーズンは1勝2敗、負け越したが延長戦へともつれ込む接戦も演じたデンソーが、どのように相手を打ち破っていくのか注目したい。インサイドには渡嘉敷、間宮、宮澤ら強力な布陣が立ちはだかる。デンソー勝利のためには、牛田はもとより、控えセンター#12服部の頑張りが不可欠だ。勝負のカギはエース対決だけが握っているのではない。ファイナルに向けた抱負を聞かれ、 「全員で守って、全員で攻める、これに尽きる」と高田がコメントした通り、その象徴ともなるべき選手たちの活躍が明暗を分ける。

リーグが終われば、世界を相手に戦う日本の女子選手たち。今シーズンの最終決戦を楽しみに待ちたい。

たいへんよくできました

たいへんよくできました

第15回 Wリーグ プレーオフ ファイナル

  • 4月17日(木)19:00~ @秋田県立体育館(秋田県秋田市)
  • 4月19日(土)13:00~ @あづま総合体育館(福島県福島市)
  • 4月20日(日)13:00~ @国立代々木競技場第二体育館(東京都渋谷区)
  • 4月22日(火)19:00~ @国立代々木競技場第二体育館(東京都渋谷区)
  • 4月23日(水)19:00~ @国立代々木競技場第二体育館(東京都渋谷区)
    ※5戦3先勝方式のため、第4、5戦は行われない可能性あり
    ※NHK-BS1にて放送予定

WJBL

文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。