第6回タスクフォース会議 記者会見/2015年6月2日(火)

第6回タスクフォース会議  記者会見/2015年6月2日(火)

先週、都内のホテルで「JAPAN 2024 TASKFORCE」の第6回会議が行われた。今回はFIBA(国際バスケットボール連盟)のパトリック・バウマン事務総長が来日し、オブザーバーとして会議に参加したことで注目が集まった。というのも、JBA(公益財団法人 日本バスケットボール協会)に課された制裁解除が議題の1つになる 「FIBAセントラルボード(中央理事会)」が6月中旬から8月初旬に延期されたからに他ならない。
 セントラルボートの招待を受け、JBA新会長として「日本バスケ界の新たな取り組み」をプレゼンテーションし、制裁解除の確約を得ると強調していた川淵三郎チェアマンにとっては肩透かしを食らったようなもの。バウマン事務総長から直接説明を受け、今後の進捗について話し合われたことは容易に想像がつく。
 会議後の記者会見に登壇予定だったバウマン事務総長は急きょキャンセルとなったが、この件についてはFIBAセントラルボードメンバーであり、タスクフォースの一員でもあるインゴ・ヴァイス コーチェアマンが代わって回答にした(一部抜粋)。

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【登壇者】「JAPAN 2024 TASKFORCE」
川淵三郎チェアマン:JBA会長/JPBL(JAPAN PRO BASKETBALL LEAGUE)理事長
インゴ・ヴァイス コーチェアマン:FIBAセントラルボードメンバー
境田正樹メンバー:JBA監事/JBPL理事、四谷番町法律事務所弁護士

■国際試合禁止処分の解除の見通し
川淵:今日で6回目のタスクフォースを迎えました。1月末にスタートし、丸4カ月で国際試合の禁止処分が解除されるんじゃないかというところまで来ました。これはひとえにヴァイス・コーチェアマンのお陰。今日はバウマン事務総長も来場しておられますが、そういったバックアップを受けつつ日本バスケットボール協会として主張するべきところは主張し、良い方向でここまで来ました。

 当初は一番の問題として、「2つのリーグの合併」がいかに困難かという認識があり、「JBAのガバナンス」や「日本代表の強化」は大した問題ではないと思っていました。ところが、一番問題だったのはガバナンス。これに関してはFIBAから指摘があり、“改革すべき”ということがなければ、日本のバスケットボール界は2つのリーグが1つになったところで、長い目で見てもあまり発展することにはならなかったのではないかと思います。今回の措置に関して、日本バスケットボール界を代表し、FIBAに心から厚く御礼を申し上げたい。
 ただ、方向性は決まったとはいえ病巣がようやくわかった段階です。身体のどこが悪いのかという検査結果は出たけれども、手術すべきか薬で治すべきか、そういったことに対して短期間に結論を見るわけはありません。どれくらい時間がかかるのかはわかりませんが、速やかに病巣を取り除く努力をし、日本バスケットボール界の発展につなげる──それをいかに短期間で成し遂げるかが、われわれに求められています。第6回タスクフォースである程度、国際試合禁止処分解除の見通しがつきました。バウマン事務総長は責任者ですから、確約はなかなかし難いところですが、ヴァイス・コーチェアマンは「ほとんど大丈夫だろう」ということで、安心して今度のエグゼクティブコミッティー(常務理事会)を迎えることができると思います。

 本来はセントラルボードが6月中旬に行われるはずでしたが、8月に延びるということ。ただ、現時点でユニバーシアードやU−16などいろいろ国際試合に出ても良いという結論を出してもらえそうだという予測をしております。バウマンさんもヴァイスさんも、そのことを断言はしていないけれども、われわれは確信しています。

 いずれにせよ、改革の道筋をどう具現化していくか、ということが今後の大きな課題です。国際試合の禁止処分が解除されたとしても、そういったものがどう実現されていくのか……そういうことをFIBAにしっかり見ていただけると思っています。

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■6月と8月の二段階で制裁解除
ヴァイス:今日のタスクフォースの中身については、川淵さんから説明があった通りです。それ以外にもいくつか具体的な話を聞いており、第6回のタスクフォースをポジティブな内容で終えることができて喜んでいます。私と川淵さんが1月に初めて会ったときから、「6月に向けて最大限の努力をしていこう」と話はまとまっていました。楽観的に考えていたところと、その一方で表には出せないながら不安と焦りもありました。この短期間で、「果たしてどこまでできるのか?本当に実現可能なのか?」と。

 しかし、かなり良いところまできています。6月半ばに常務理事会が開催され、その中で女子U−16代表がアジア選手権出場をFIBA Asiaに申請できるようになり、ユニバーシアードへの出場にもゴーサインが出ると考えています。6月半ば、ジュネーブで行われる常務理事会においてはJBAの新事務総長である大河さん(正明/JBA専務理事)、タスクフォースメンバーである境田さんからFIBAが中間報告を受け、それに合わせて日本で川淵さんが記者会見を行うのではないかと考えています。8月のセントラルボードは7日、8日に東京で開催する予定ですが、そこで川淵さんから最終報告を受けたいと思います。8月のセントラルボードを受け、JBAが世界のバスケットボールファミリーから受け入れられることを期待していますし、(個人的には)そう確信しています。

 

■セントラルボードは8月に東京で開催
ヴァイス:なぜ、セントラルボードが6月から8月に移行したのか!? 次のセントラルボードでは、2019年の世界選手権(ワールドカップ)の開催地が決まる予定でした。実は、その招致活動がわれわれの期待ほど進んでおらず、6月の段階では開催地決定に至らない、というのが延期の理由です。
 それ以外に、FIBA内部の事情も理由に挙げられます。FIBAの組織体制が変わり、それらに関わる事項を決議できる段階ではありませんでした。それらの事情を受け、FIBA会長、事務総長、そして財務部長である私が活発に議論した結果、セントラルボードは延期せざるを得ないことになったんです。
 では、「なぜ東京が開催地として候補に挙がったのか?」というと、それは私が提案しました。タスクフォースの皆さんの尽力に対し、セントラルボードも敬意を示すべきではないか。川淵新会長へのリスペクトの念を持って、東京で開催したいという気持ちがありました。また、2019年の世界選手権には、同じアジアである中国とフィリピンが立候補しているため、この両国をわざわざ遠いスイスに呼んでプレゼンさせるより、同じアジア圏内である東京でプレゼンをしたほうが妥当ではないか、という気持ちもあり東京になりました。

■『通常業務』はノープロブレム
問題は国際大会等のコートに上がること
※以下は記者との一問一答(抜粋)

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――6月半ばのエグゼクティブコミッティーは、実質的に制裁解除同様の決定がされるのか?
ヴァイス:全面解除ではなく、あくまでも部分的な解除。全面解除を行う権限を持っているのは、最高意思決定機関であるセントラルボードです。8月に東京で、川淵チェアマンが最終報告を行った上で全面解除となるなら、そこで最終決定が行われます。

「部分解除」ですが、実際に動いているものに対してはゴーサインです。例えば9月以降のことについてはまだ差し止められている状態で、アジア選手権もそう。日本の決議権、投票権も同じです。ではなぜ、「部分的解除をすべき」となったのかというと、それはわれわれが常に全面的にバックアップする、われわれが(日本のバスケットボールファミリーの)邪魔をすることはしないという、ポジティブなビジョンを伝えてきた通りのことだからです。6月の部分解除は、例えば女子のU‐16が始まるので、それに向けた活動ができるようにするという意向です。

――女子のオリンピック予選は8月に始まるが、その出場の可否はエグゼクティブコミッティー、セントラルボードのどちらで決まるのか?
ヴァイス:オリンピック予選は8月以降の申し込みになります。部分解除のゴーサインは、8月初旬(セントラルボード)までに行うすべてのことに対してです。8月7日、8日に行われるセントラルボードにおいて川淵さんから最終報告を受け、制裁解除となれば9日以降のスケジュールについては問題ありません。例外となるのは女子のU‐16とユニバーシアードです。
 今の状況を信号に例えれば“黄色と青の間”。つまり、かなり良いところに来ています。川淵さんの尽力もあったし、(私が言うのはおこがましいのですが!?)私やバウマン、スコット・ダーウィン(セントラルボードメンバー)の努力もありました。その結果、かなり良い方向に進んでいるのは間違いありません。

――男子の東アジア選手権は(開催地や開催時期が)決まっていないが、8月9日以前のエントリーなら参加が認められないのか?

ヴァイス:8月9日以前については、正常な業務を行っても良いということです。トレーニングもFIBA Asiaへのエントリーも……『通常業務』を続けることは許されます。今回の制裁で問題になっているのは、あくまでも(国際大会等の)コートに上がること。それは、制裁が解除されるまで許されません。セントラルボードが(ないとは思いますが)、制裁処分を解除しない場合、申し込みをしていても試合には出場できないのです。
 私の記憶が間違っていなければ、(質問した記者は)タスクフォースの記者会見に必ずお見えになっていたと思います。これまでも繰り返し、「日本にはできるだけオリンピック予選に出場してもらえるような方法を模索し、FIBAが邪魔立てするつもりはない」と申し上げています。それがあるから、この6月の部分解除があるとお伝えしたい。

――男子は東アジア選手権が開催されず、9月のアジア選手権から出場することになるということか?
ヴァイス:そういうことです。逆に私がお聞きしたいが、もし8月で解除されれば9月の予選に参加するのは問題ないはず。なぜ、皆さんはそのような質問をするのですか?
記者:当初、われわれは8月にまず東アジアの予選があり、それを勝ち上がったら9月のアジア予選があると聞いていた。東アジア予選がなくなったかどうかがはっきりしていないからです。

ヴァイス:私もすべてを把握しているわけではありませんから、詳細はFIBA Asiaに確認していただきたい。しかし、FIBA Asiaとして、日本の申し込み延長は承知しているはずで、もし9月に出場できないトラブルが生じるなら、それに対する何らかの解決策をわれわれが取らせてもらうことになるでしょう。
 先日、FIBAの理事会でFIBAとFIBA Asiaのカレンダーを突き合わせ、どこが日本にとって問題になるか確認をしましたが、それはユニバーシアードとU‐16(女子アジア選手権)だけでした。それ以外に関しては、まったく問題はないと思っています。

――国際試合禁止の処分が解除されるところまで来たということだが、そこにはオリンピック予選も含まれているという認識か? 手続き的な問題で、二段階に分かれているという理解でいいのか?
川淵:“オリンピック予選に必ず出る”という前提で、この役(タスクフォースチェアマン)を引き受けています。そこに向けて私は全力を尽くしてきたわけですから、そういう意味でまったく心配していません。この種の質問はもうなくていいと思います。

ヴァイス:私とバウマンはまったく同じ意見を持っています。彼に同じ質問をしても、まったく同じ答えが返ってくると思います。

――完全な制裁解除が8月ならそれまで国際交流は禁止? 日本代表の海外遠征、国内での国際試合は?
ヴァイス:『通常業務』と申し上げたのは、それも含めてです。6月の一部解除を受けて、それらの活動(国際交流や海外遠征等)もしていただいて構いません。

川淵:今のは良い質問だったね。(完全な制裁)解除のその前に、「国際試合、強化試合をやっていいか?」ということをお聞きになったんでしょう?

ヴァイス:海外合宿も一向に構いません。日本代表の合宿をドイツでしていただけると喜ばしい(笑)

前回のタスクフォース会議では、6月中旬のFIBAセントラルボードで川淵チェアマンがプレゼン(日本バスケットボール界の新たな取り組み等について)し、その上で制裁解除が決定されると示されていた。
 ところが、そのセントラルボード自体が延期(8月初旬@東京)され、川淵チェアマンの参加もキャンセルに。5月24日(土)、TKbjリーグファイナルを観戦した川淵チェアマンは、「制裁解除については問題ありません。6月2日、直接バウマン事務総長と会って話をします」と強調。そして迎えたのが、この日の会議だった。
 部分解除から正式解除へ……二段階の措置にはなったが、上記の会見を見る限り、よほどのことがなければ正式な制裁解除へと進む。1月にスタートした「JAPAN 2024 TASKFORCE」は、わずか4カ月余りで『男子2リーグの統合』『JBAのガバナンスの強化』『日本代表の強化体制確立』という3つのテーマについて道筋をつけたことになる。

FIBAのセントラルボードの日程変更(制裁解除)にまつわる質疑が大半を占めた記者会見だったが、事前に配布された資料および冒頭の挨拶では、これまでの日本のバスケットボール界の現状からは大きく舵を切る“改革”についても方向性が示された。ある意味では制裁解除よりも難しいテーマであり、今後ますます活発かつ建設的な意見の交換・集約が求められる。世界へ拓かれた航路を突き進むには、母船や母港の整備が急務となる。これからは日本のバスケットボールファミリーの結束力を世界に示す時だ。

※以下は配布資料および記者会見等より抜粋。詳細については『第6回ジャパン2024タスクフォース会議 プレスリリース(PDFファイル)』 http://www.japan2024.jp/pdf/taskforce_20150602.pdf より

■新リーグ入会審査結果について
トップリーグ・ワーキンググループの報道資料は以下の通り。主だった部分のみの抜粋を掲載するので、入会申し込みを受け付けた47クラブのうち、下記の4クラブを除いて新リーグの入会を認める。

①入会保留クラブ:和歌山トライアンズ
2015年1月に前運営会社が経営破たんし、14−15シーズンの残りについては和歌山県協会および一般社団法人プロバスケットボール運営委員会預かりとして運営がなされてきた。NBLでは15-16シーズン継続の審査のための資料がそろわないことを理由に、15-16シーズン参加が見送られた。現状、チームは実質的に存在しない状況であり、将来的な3部リーグへの参入の可能性も含めて継続審議とする。

②条件付き入会クラブ:ライジング福岡/広島ライトニング/大分ヒートデビルズ(愛媛へ移転予定)
各県バスケットボール協会(福岡・広島・愛媛)からの支援文書の提出がないため。6月15日(月)を期限として提出することを条件に入会を認める。

③3部リーグの位置づけについて
企業チーム形態を維持し、プロ化を目指さないクラブがあること、トッププロリーグ所属クラブとして、それに相応しい活動を行うための財政面や運営体制において課題を抱えるクラブが複数存在することなどが判明した。したがって、今後JBPLは1部、2部に所属するプロクラブのみで構成され、3部に所属するクラブについては、別法人による運営を検討する。

下部組織の整備が大切
――JPBLは1部、2部に所属するプロクラブで構成し、3部を別法人にするのはどうして?
川淵:アマチュアで行きたいというクラブもあるわけで、それが一緒のリーグで組織化していくというと運営上の問題が出てきます。1部2部をプロとした場合、そこに上がりたいチームはJ リーグと同じように準加盟という位置づけにし、それだけの優遇というのか、そういった立場を与えることで3部リーグという地位に落ち着くという感じです。
 将来的には、3部の中にプロを目指すクラブがあって、今のJ 3のようになっていくと思います。今の(バスケット界)ままでは、下の組織が全国的に何もないということでしょう? アマチュアのチームがどこに行けばいいの? ということになる。だから3部をつくって「アマチュアの人と一緒にやって下さい」ということ。仮の姿と言ってもいいでしょうか、下の組織をきちんと整備していくことが、バスケットボール界にとっては大切になると思います。

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――新リーグの方向性は見えてきたが、理事や組織はいつごろをメドにできるのか?
川淵:新リーグの理事その他は、8月いっぱいで組織化したいと思っています。ヴァイス コーチェアマンは日本の選手の実力からいっても、12チーム(1部)がいっぱいいっぱいじゃないのか言うんです。僕もいろいろな話を聞いたら、そんな感じかなと思わんでもないですよ。だけど、若い選手をどんどん育てていくことで、レベルアップを図るという意味からすると必ずしもそんな数字にこだわらなくても良いと思うんです。
 少なくともわれわれの提示した条件をいくつのクラブがクリアできるのか? 将来に向けてクリアできそうなのか……そういうことを精査しながら、最終的に8月いっぱいで決められればいいなと思っています。7月いっぱいで10クラブ(1部入りの発表)くらいとすると、あと2つか4つか、6つになるか……皆さんの紙面(誌面)に出てくる状況を期待しています。 

――2部3部の振り分けはどのようなスケジュールか?
川淵:3部は早めに決まるかもしれません。7月の段階で、2部3部のチームも、1部を決めるのと同じように決定的なクラブを決めることになるでしょう。2部なのか、1部なのか、それとも3部になるのか、微妙なチームがある、そんな感じ。すべてが確定するのは8月いっぱいです。

■15歳以下でのゾーンディフェンス禁止!

バスケットボールディベロップメントワーキンググループは、以下のような提案をまとめて発表した。ほんの一例なので、上記URLよりご参照ください。
JBAの過去(現状)
・12歳以下のチームの90%以上がゾーンディフェンスのみをプレーしている。
・中学校の約70%がゾーンディフェンスを中心としている。

その結果
1対1の基礎トレーニングおよびマンツーマンディフェンスの経験不足により、1対1の技術レベルが低い。
・日本国内のすべてのバスケットボールのレベルにおいてディフェンス力が低下している。
・創造力不足──1対1の経験がない。

解決策:中学校及びミニバスケットボールでのゾーンディフェンスを違反とする。

■16歳以下の選手に対する支援

JBA の過去(現状)
・高校1年生(16歳)は、試合でプレータイムをほとんどまたはまったく得られていない。プレータイムは3年生および2年生が占めている。
・高校1年目の重要な時期に技術向上が停滞している。
・U16日本代表選手でも自校の試合ではあまりプレータイムを得ていない。

解決策:高校1年生の大会・試合を増加する。
・プロチームおよび地域協会と協力し、高校1年生のためのリーグを設立する。
・目標:2016年

 他にも、コーチ教育(育成)、審判教育、タレント発掘、代表活動への提案が挙げられている。なお、これらの提案については先のJBA理事会(6/4:川淵会長体制で2回目)において承認されており、今後は実施に向けた取り組みが進められることになる。

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――配布された「JBA強化に関する最終のご提案」という資料にある、選手が代表に参加しない場合の罰則とはどのようなものになるのか?
川淵:ワーキンググループの発表では、「6カ月出場停止」という案が出ています。罰則を念頭に置いて参加するということより、“代表に選ばれたい、選ばれたら名誉だ”という気持ちをバスケットボール選手みんなに持ってもらえるような代表、ユース代表であるべきなんです。そうなるために協会としてどうするか、それが第一かなと思っています。
「JBA強化に関する最終のご提案」
・15歳以下でのゾーンディフェンス禁止
・16歳以下の選手に対する支援
・アスレチック・トレーニングプログラム
・コーチ教育(支援)
・審判教育
・タレント発掘
・代表活動

――FIBAの指摘にU-17世界大会と、インターハイがカブって学校が選手を出さないという件があった。インターハイの日程はJBAでどうにかできる問題ではないが?
川淵:なぜダブってやるのかと聞いたら、「FIBAの日程が後に決まり、インターハイは3年前に決まっている」という話だった。しかし、ある程度の目安はつくはずだから、そういったスケジュールの決め方がそもそも問題じゃないかと思っています。そのあたりの調整が出きるのかどうか、それを初めの解決策として考えたいですね。
 うまく行かなくても、世界のユース大会に出ることが日本のバスケットボールの将来にとっては絶対に重要なことなんだから、指導者に理解してもらってその大会に出してもらう努力をしていきたい。スケジュール問題は、もっと簡単に解決できる方法があるのではないかなというのが僕の気持ちです。

ヴァイス:代表に選ばれるということがいかに栄誉であるか、誇りであるかを自覚できれば、みんな喜んで代表に行くと思います。カレンダーの重複が問題になっていましたが、今回、新しいJBAが誕生し、まずFIBAとのコミュニケーションが取れるようになっています。この問題もいずれも解決するだろうし、大きな声で議論する必要もなくなっています。

――女子の強化・再編も考えているのか?
川淵:女子に関しては、外国人選手が一人もいないので、最低一人採用してもらえるような働きかけをするということが一つ。また、若手の代表チームをつくって強化してほしいと思っています。そんな内容が今日、出ていましたね。
 外国人選手の獲得は企業が話し合ってやめたと聞いていますが、もう一度お願いしてぜひ一人は採用して欲しい。2人いてもいいけど、オン・ザ・コート1。外国人選手が入ることで、日本の女子バスケが国際化し、レベルの高い試合ができるようになると思っています。
 若手の養成に関しては特別にチームをつくって海外遠征などをして欲しいという案が挙がりました。若い選手が試合にほとんど出られていないので、男子でも言った通り、試合の中で最低でも5分プレイさせるとか、そういうことを義務づけて、必ず20歳以下の選手を試合に使う。そういうことでレベルアップを図るのが良い方法だと思っています。

先ほどもお伝えした通り、タスクフォースのミッションである『男子2リーグの統合』『JBAのガバナンスの強化』『日本代表の強化体制確立』という3つのテーマは着実に前進している。が、その成果が具体的に表われ、真価が問われるのはまだ先のこと。2024より前、2020年東京オリンピック、2016年リオデジャネイロオリンピックを視野に、日本のバスケを皆で盛り上げよう!

※なお、この記事は、記者会見の実際の進行と記載した内容の時間経過が必ずしも一致していないことをご容赦ください。