オールジャパン2015:「8年かかった分、喜びも大きい」(日立サンロッカーズ東京#15竹内譲次選手)次はNBL初制覇で二冠達成へ!

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2015年1月12日、ALL JAPAN 2015の男子FINALが行われた。対戦カードは日立サンロッカーズ東京vs広島ドラゴンフライズ。初出場初優勝の偉業に挑む広島を率いるのは「ミスターバスケット」こと佐古賢一HC。チームの主力となるトップリーグ経験者は#10竹内公輔選手、#25平尾充庸選手に控えの#44栗野讓選手などほんの数名しかいない。ただ、活きのいい若手は試合を重ねるごとに自信を深め、晴れの舞台へと勝ち上がってきた。

一方の日立東京はタレント揃い。生え抜きの#15竹内譲次を中心に、#1木下博之、#24広瀬健太ら、経験も実力も一枚上手の強者が集まったチームだ。就任1年目が強調されるマイケル・オルソンHCだが、昨シーズンは就任1年目で東京EXをNBDL優勝に導き、その前年もレノヴァ鹿児島でJBL2のプレイオフ進出を果たしている。しかも、リンク栃木ブレックスのアシスタントコーチという経歴もあり、日本のバスケをよく知っている指揮官だ

さて、試合は序盤から日立東京のペース。#1木下の落ち着いたゲームメイクで広島に付け入る隙を与えず、常にリードを保った。第1Pは18-11、第2Pは20-12で前半を終えて38-23と有利に試合を進める。
後半の出だしで広島が連続得点し、一時は1桁得点差としたが追撃もそこまで。65-46で第4Pを迎えるとそのまま日立東京が危なげなく初優勝へと突っ走った。最終スコアは81-66。

試合後のコメントは以下の通り。

広島:佐古賢一ヘッドコーチ

立ち上がり、選手たちが硬くなってしまい、思うようにオフェンスが機能しなかった。竹内公輔も(勝ちたい)意識が強くて、気負いがあったかも知れない。前半は空回りしてしまった。後半(10点差前後になった)勝負どころで、相手に走られてしまったのが、どのタイミングで自分たちが仕掛けるかが重要だった。自分自身、ルーキーHCなので我慢しきれず、勝負どころを間違えたようだ。

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日立東京:マイケル・オルソンヘッドコーチ

今 日は絶対に勝ちたいゲームだった。選手全員がハードにプレイしてくれた結果、勝ち取れた優勝だと思う。就任1年目で、まず選手たちに伝えたのは“ディフェ ンス”。最初のミーティングではホワイトボードに「ディフェンス、ディフェンス、ディフェンス……」と書き込んだほど。タレントが豊富なチームなので、 HCは難しいポジションだが、皆をハッピーにしたい。だからこそディフェンスを強調し、チーム一丸となって勝っていきたい。

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広島:#10竹内公輔選手

昨日、佐古ヘッドコーチから「優勝できるチャンスはそうそう巡ってこない」という言葉があって、今日は優勝しか考えていなかった。両チームで一番多くファイナルを経験している自分が、チームを引っ張れなかったのが悔しい。若い選手が一生懸命にやってくれて、このチームはどんどん強くなると確信できた。後半戦も、この勢いのまま成長を続けたいと思う。

日立東京:#15竹内譲次選手

ここに来るまで8年かかった。決勝も3度目だが、過去2回は公輔に負けていた。今日、三度目の正直で勝てたことがすごく嬉しい。試合に勝って、勝負にも勝ちたいという気持ちが強く、空回りすることもあったが、ボールを集めて勝負させてくれチームメイトに感謝したい。また、一緒に戦ってきた酒井選手の存在は大きく、このコートで、彼からのパスでシュートを決めることができたのは嬉しかった。少し休んでリーグ戦に臨みたい。

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日立東京:#24広瀬健太選手

たくさんの応援をいただきながらプレイできたのは嬉しい。優勝の報告ができるのは最高の喜びなので、リーグ戦でも良い結果を残したいと思う。ただ、今日はチームメイトと一緒に優勝の喜びに浸りたい。自分たちの一番の強みはリバウンドとトランジション。僕自身、しっかり状況判断をするプレイを心がけているが、バスケットはやはりリバウンドが大事だと再認識したゲームだった。

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日立東京:サンディー(チームマスコット)

コートサイドで優勝の瞬間に立ち会え、とても幸せ! さぁ次はリーグ制覇!! 最高のパフォーマンスで盛り上げます!! 今度はサイズの大きいTシャツ、お願いします(……と、声が聞こえたような……)

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【男子SEMI FINAL】
広島ドラゴンフライズ ○80-78● トヨタ自動車アルバルク東京
日立サンロッカーズ東京 ○94-84● 東芝ブレイブサンダース神奈川

【男子FINAL】
日立サンロッカーズ東京 ○81-66● 広島ドラゴンフライズ

【男子最終結果】
優 勝:日立サンロッカーズ東京(初)
準優勝:広島ドラゴンフライズ
3 位:トヨタ自動車アルバルク東京
3 位:東芝ブレイブサンダース神奈川

【男子大会BEST5】
木下 博之選手(日立サンロッカーズ東京#1) ※2年ぶり3回目
竹内 譲次選手(日立サンロッカーズ東京#15 ) ※5年ぶり5回目
広瀬 健太選手(日立サンロッカーズ東京#24) ※初受賞
ジョシュ・ハイトベルト選手(日立サンロッカーズ東京#42) ※初受賞
竹内 公輔選手(広島ドラゴンフライズ#10) ※3年ぶり6回目

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文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。