中地区1位を走るFE名古屋の新たなる攻撃的司令塔(Fイーグルス名古屋 #39 成田正弘選手)

「未来は僕らの手の中に」というテーマで絶賛無料配布中のバスケットボール・スピリッツVol.6。制作中も次々と特別指定選手が決まり、誌面に載せられなかった選手も多くいる。中地区1位を走るファイティングイーグルス名古屋の成田正弘選手も、その一人だ。

ラン&ガンのバスケットスタイルを貫く拓殖大学出身だけに、その得点力は定評がある。FE名古屋では、大塚勇人選手のケガによりポイントガードを任される機会も多い。渡邊竜二ヘッドコーチは、「ゲームコントロールの経験を積んでもらいながら、しっかりとチームに馴染んでもらい、戦力になってくれることに期待しています」と話し、プレータイムが増えている。
さらに、成田選手を評価している点について渡邊ヘッドコーチに伺った。
「1on1の能力が高く、最後はシュートまで持って行ける力があるので、その分ミスが少ない。タフなショットが多少増えるところもありますが、ミスして終わるよりもシュートで終われる方がチームとしても良いです」

ヘッドコーチに期待され、チャンスを与えられている成田選手への一問一答スタート!

ーーB2での10試合を戦い終え、手応えは感じられていますか?

大学時代も(ジョフ)バンバがおり、外国人がいるチームだったので、ある程度はできるかなと思っていました。でも実際は、ユニバ日本代表であってもまだまだ知名度は無いですし、全然認められていない感じがしています。

ーー2桁得点を挙げており、オフェンス面では通用しているところもあるのでは?

外国人選手にマークが寄るので、その分フリーになります。そこで確率良く決めていけば、シュート本数が少なくても得点は獲れるのかなと思っています。

ーー入団して間もない中でポイントガードを任されており、システムやチームメイトの特徴など覚えることも多く大変なのでは?

チームをまとめるのは難しいですが、みんなの良いところを練習中や試合の中で覚えることはできています。試合中にヘッドコーチから指示されながら動くだけではなく、ガードとして自分からも指示を出してできるようにもなってきているので、そこまで難しさは感じていません。

ーーあいかわらず楽しそうにやっているように見えていますし、チームの雰囲気も良さそうですね。

チームの雰囲気はとても良いです。今は中地区1位におり、目指しているのはB1昇格です。しっかりと意思疎通や向かうべき場所は固まっていますし、みんな共通認識ができているので、雰囲気が良い中でも練習から厳しく取り組むことができています。僕もチームに入ったばかりですが、皆さんには快く受け入れてもらえたと思いますし、楽しくバスケットができています。

ーー中地区1位ながらB1ライセンスがクリアされていない状況です。一方で、同2位の西宮ストークスに交付されたことで勢いが増していく可能性も考えられます。選手にはどうしようもない部分でもありますが、今後に向けたモチベーションなどの変化はありますか?

ライセンスが通っていない状況ではありますが、強いチームが上に行くべきだと思っていますので、1位通過はこれからも変わらずにこだわっていきます。

ーーさらなる勝利、そしてB1昇格を目指すためにも、ポイントガードとして成田選手の成長がチームの大きな力になっていくのでは?

そうですね。プレーオフ出場に近い上位チームとの対戦は、今回の福島が初めてであり、戦ったことがない分、僕のプレーはまだ知られていないとも思います。そこをうまく突いていけるようにしていきたいです。

ーー初戦は延長戦で惜敗。しかし、2戦目はしっかり修正して93-77で勝利を手にした東地区2位の福島ファイヤーボンズ戦での出来はいかがでしたか?

オンザコート1の時は自分たちの方が上だと思いました。福島の外国人選手は2人とも動けるので、オンザコート2の時間帯はそこにディフェンスが寄りすぎてしまったことでオープンショットを打たれてしまいました。もう少しタフショットにすることができれば、今日の試合の後半のように点差を離すことはできると思います。

ーー今後へ向けてどんなプレーをしていくべきでしょうか?

(ポイントガードとして)もっと考えてバスケットをしていかなければいけないと思っています。得点は狙っていくように、ヘッドコーチにも言われていますので、頭を使いながら得点を獲りに行く役割になります。

ーーB1を見ても、富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)を筆頭に得点を獲るポイントガードが台頭してきており、それが世界の主流でもあるので期待しています。

ポイントガードが得点を獲っていかなければ、ディフェンスも寄ってこないのでスペースもできないです。ディフェンスを寄らせるためにも、どんどん得点を狙っていきたいです。

B2レギュラーシーズンもあと2ヶ月ほどであり、オーバーカンファレンスの戦いは今週末で終わる。現在、中地区1位を走るFE名古屋だが、先日の理事会においてB1ライセンスの交付は見送られた。しかし、選手たちは中地区1位通過を目指し、クラブを信じて、その走りを止めることなく戦うだけである。
今週末3月11日(土)12日(日)には、名古屋市千種スポーツセンターに東地区3位の山形ワイヴァンズを迎えてホームゲームが行われる。成田選手に続き、白鷗大学3年の野﨑零也選手が特別指定選手として加わった。勝ち抜くためには勢いも必要であり、成田選手や野﨑選手らの若い力に対する期待値は高い。

ファイティングイーグルス名古屋

文・写真 泉 誠一