京都のスタイルに自らフィットし、ハイエナジーで勝利を呼び込む新戦力(京都ハンナリーズ#22モー・チャーロ選手)

弊誌3月号は「未来は僕らの手の中に」をテーマに、特別指定選手や新たにやってきた外国籍選手を紹介してきた。ラストは、モー・チャーロ選手に話を伺った。

Bリーグ開幕時、琉球ゴールデンキングスの先発メンバーとしてあの華々しい舞台に立っていた。しかし、開幕から10試合目で契約を解除される。約4ヶ月の時を経て、京都ハンナリーズと契約を結び、3月10日よりBリーグ復帰を果たしている。3月25日・26日に迎えた古巣との対戦前日は、「眠れないほど興奮していた」そうだ。
だが気負いすぎたのか、チャーロ選手は4点しか挙げられず、初戦は78-89で悔しい敗戦。勝ちたい気持をさらに爆発させて臨んだ翌日は、しっかり19点を挙げ、守っては3ブロックで琉球の攻撃を阻み、83-79で望みを叶えることができた。

西地区のチャンピオンシップ進出争いは過熱しており、23勝24敗で一歩リードする2位名古屋ダイヤモンドドルフィンズを、3位大阪エヴェッサ、4位京都、5位琉球がともに22勝25敗で追いかける混戦状態だ。京都に来て6試合を終えたばかりのチャーロ選手だが、急ピッチでチームにフィットしなければ、この混戦から脱落しかねない。

キャプテンの佐藤託矢選手は琉球戦に勝利した後、「モーが琉球から移籍してきたので絶対に勝ちたかったし、彼のためにも勝てて良かった」とチーム一丸となって臨んだエピソードを紹介してくれた。佐藤選手だけではない。試合後のコートで行われたヒーローインタビューでも、浜口 炎ヘッドコーチが同様の話をしていた。
選手同士がお互いに歩み寄ったことで、すでに信頼関係は申し分無さそうだ。チーム内だけではなく、多くのファンも大きな声援を送っており、チャンピオンシップ進出へ向けたキープレイヤーとして期待を寄せている。

ーー 琉球に勝利できた今の心境は?

とても良い試合だった。何よりもファンの声援が後押しをしてくれて、雰囲気がすごく良かった。まるで早くもチャンピオンシップを戦っているような感覚だったし、必ず勝たなければいけない試合だったと思っていた。個人的にも古巣を相手に必ず勝ちたかったし、勝てたことがすごくうれしかった。

ーー 古巣を相手にモチベーションも高かったのでは?

モチベーションはかなり高かった。試合前には寝られなかったくらい興奮していたし、それくらい勝ちたかったんだ。

ーー 琉球でプレーしていたからこそ把握している情報もあると思うが、何かチームと共有したか?

コーチがスカウティングしているので大部分は言わなくても良かった。でも、プレーコールや選手の特徴など自分が分かってる部分は少しだけ伝えた。

ーー チームに合流して間もないが、チャンピオンシップ進出争いを勝ち抜くためには1日も早くチームに馴染まなくてはならない。そのために心がけていることは?

チームが勝つためにもなるべく早くフィットすることを考えていた。これまでチームとして作り上げてきたベースに自分の方がアジャストするようにし、チームのスタイルに対して邪魔することなくうまく入れるように心がけている。まずは、ディフェンスのキーマンになることを第一に考えている。ブロックショットを決めたり、ディフェンスから試合に入るよう意識している。オフェンスではハイエナジーでプレーし、常にチームにエネルギッシュな力を注いで引っ張っていきたい。また、2シーズン前に浜松(現三遠ネオフェニックス)で優勝している経験があるので、勝者のメンタリティをチームに与えるのも自分の役割だ。

ーー 具体的に注入すべき勝利のメンタリティとは?

一つ大事なこととして伝えているのは、安定した力を常に持ち続けること。これまで土曜日はうまくいかない試合が多く、それでも日曜日に勝っているというのはまだ安定できていない証拠である。両方とも勝てる安定したゲームが、チームとして向かうべきゴールであるチャンピオンシップ進出や、その先へとつながっていく。そこをしっかりと伝えていきたい。

ーー 次戦のシーホース三河の印象について

サイズがあり、インサイドが強く、素晴らしいシューターもいる。だが、スピードでは京都の方が上回っていると思う。しっかりと走りきり、チームディフェンスができればチャンスが生まれてくるはずだ。

京都ハンナリーズ

文・写真 泉 誠一