小さいチームだからこそできるものがある(青山学院大学4年 #24 安藤 周人選手)

昨年4位の青山学院大学が、今年は8勝10敗と負け越し、6位に終わる苦しい関東大学リーグ戦であった。得点源である安藤 周人選手は、317点(平均17.6点)を挙げ、専修大学のアブ・フィリップ選手(397点)に続く2番目に多い得点を稼いだ。昨年の3Pシュート王であり、187cmながらワンステップでダンクを決める身体能力が高い華のある選手である。
1〜2年生チームで挑んだ新人戦を制し、選手層も厚くなって勢いに乗るかと思いきや、なかなかチームとしてはうまくいかない試合が続く。優勝した筑波大学にはダブルスコア(●47-97)で敗れる屈辱も味わった。このインタビューを行ったのはその大敗後である。しかし、優勝経験が多い青山学院にとってリーグ戦は、インカレへと向かう通過点でしかない。

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ー 混戦状態となる関東大学リーグの中でのチーム状況は?

そんなに良くなく、混戦状態の中の中盤にいます。ズバ抜けて強くも弱くもないですが、得点力があるわけでもありません。やっぱりディフェンスをがんばっていかなければ勝てないチームです。エースとしてチームを引っ張っていかなければならないし、それが求められているところです。それなのに今日のような試合を自分がしてしまうとこのような結果(筑波大学戦●47-97)になってしまいます。自分自身の調子もまだ上がってきていないので、残る試合でしっかり調子を上げて勝っていかないとインカレにもつながらない。2年前のインカレのように2回戦であっさり負けてしまうことだってあり得ます(2014年:2回戦●59-74で大東文化大学に敗退)。それだけは絶対にしたくはないので、インカレにつながるようにしていきたいです。

ー 昨年のリーグ戦は4位、下級生で臨んだ新人戦は優勝したにも関わらず、チーム力がなかなか上がっていない印象を受けますが?

新人戦は後輩たちがノビノビとプレイできた結果であり、逆に自分らと一緒にやると引いてしまっているところがあります。新人戦では出ていたはずの声が、自分たちと一緒になると出さなかったり、そういう部分でのチーム力がやっぱりまだ他のチームと比べてもダメな部分です。それでもリーグの最初の方に比べたら、良いチームになってきているとは思います。もっともっと良くなれると自分自身は感じています。

ー 強豪だった青学の先輩たちから学んだことを、残り少ない学生バスケ生活の中で後輩たちには何を伝えていくべきでしょうか?

(張本)天傑さん(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)や永吉(佑也)さん(川崎ブレイブサンダース)、その前には比江島(慎)さん(シーホース三河)や辻(直人)さん(川崎ブレイブサンダース)など、スター選手がいる中で勝ってきたのが青学です。しかし、自分たちの代になったらもうスター選手は誰もいません。得点を獲れるのも、現状だと自分だけになってしまっているのが今のチーム状況です。点を獲れなくても勝てるチームにしていけるということを残していかなければいけないと思っています。もっとディフェンスをすれば勝てることを後輩たちに伝えていきたいです。

ー そこはメンタルの部分から示していくということでしょうか?

(ヘッドコーチの)廣瀬(昌也)さんが言ってましたが、「ディフェンスは8割は気持ちだ」と。やっぱり気持ちが入っていないディフェンスでは勝てません。小さいチームだからこそできるものがあると思います。今日の筑波もみんなが気持ちを出してディフェンスから戦ってきました。後輩たちには自分の背中を見てもらいたい。引っ張っている姿やディフェンスで気持ちを出している部分を見てもらえれば良いと思います。

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ー リーグ戦はインカレに向けた準備期間として捉えていますか?

自分自身はそう思っています。リーグ戦の初戦から良い試合ができていたわけではなく、チーム状況も良くなく勝てる試合を落としたり、逆転負けされた試合もありました。リーグ戦はインカレのための準備期間だと自分は思っているので、残るリーグ戦でもっともっと仕上げていけるようにしていきたいです。

ー インカレでの目標は?

優勝が当たり前ですが、でも自分たちがチャンピオンではないので、目の前の相手をしっかり倒して勝って行ければ良いと思います。

ー Bリーグというバスケ選手としての先が広がりましたが、プロへの意識は持ってますか?

あんまり実感はまだ無いですが、自分自身が商品であるという考えを持っています。結果を残していかなければいけないとダメな世界ということも分かっています。もっともっと練習しなければならない部分があり、卒業するまでの期間でプロを目指してコンディションを上げていけるようにしたいです。

ー 青学は強いチームというイメージは今も拭えないし、インカレでの勝利を期待しています。

高校3年の時、最初は大学に進学する気はありませんでした。だから、大学バスケの情報もなかったです。でも、長谷川(健志)さん(現・日本代表ヘッドコーチ、元青山学院大学ヘッドコーチ)から声をかけていただき、そこから大学のバスケを知り、強いチームから声をかけてもらったことを実感しました。やっぱり中途半端なところでやるよりも強いところでやりたいと思って進学を決めました。入った当初はレベルが違いましたが、いろんなことを学び、今では青学に来て正解だったと思います。それを後輩たちにも同じような気持ちを持ってもらえるようにしていきたいです。

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大学日本一を決める第68回全日本大学バスケットボール選手権大会は、11月21日(月)〜27日(日)まで、代々木第二体育館をはじめ東京都内で開催される。すでに組み合わせは発表されており、詳細は全日本バスケットボール連盟オフィシャルサイトにて。
また、インカレでベスト8に入ったチームが、年明けに行われるオールジャパン(天皇杯)への出場権が与えられる。

文/写真・泉 誠一