悔しさをバネにしてつかんだ過去最高位(白鷗大学4年 #5 川島 蓮選手)

今年の関東大学リーグ戦を混戦にさせた要因の一つとして、白鷗大学の快進撃が挙げられる。優勝した筑波大学にも、2位の東海大学にも勝利し、結果で証明し続けた。落合 嘉郎ヘッドコーチが調子の良い選手を見抜き、日替わりエースの活躍と全員バスケで勝ち星を積み重ねていく。明るく常に声を出してチームを盛り立て、コートに出れば3Pシュートで勢いづけた川島 蓮選手に快進撃の裏側を聞いた。チームメイトの不祥事により春のトーナメントに出られなかった悔しさを関東大学リーグ戦にぶつけてつかんだ、過去最高位となる関東3位。白鷗大学は、インカレのダークホースとして名乗りを上げた。

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ー 関東大学リーグを混戦にしている白鷗大学の快進撃ですが、好調の要因は?

昨年までとの違いはオフェンスがすごく良くなっていることです。また、ケガ人がいないことが大きいです。自分も昨年まではあまり試合に出させてもらえず、今年からやっと出られる状態になりました。今年は春のトーナメントには出られなかったので、リーグ戦に向けての気持ちがすごく強かったことも大きな要因になってると思います。

ー プログラムにある「特別な思いで臨むリーグ戦」の真意は?

春のトーナメントに出られなかった悔しい思いがあり、こうしてリーグ戦に出られていること、バスケットができることが今はすごく楽しいです。それがあって特別な思いで臨んでいます。1〜2年は新人戦がありましたが、3〜4年にとってはリーグ戦が初の公式戦であり、そこへ向けて夏のきつい練習に耐えてきました。練習時間は相当あったので、多いときは4部練習する時もありました。

ー 日替わりでヒーローが出る全員バスケットという印象を持ちました。

調子が良い選手を使うのがチームの方針であり、全員バスケットで戦っています。だから、調子の良い選手に必然とボールが集まっているんだと思います。

ー (69-63で勝利した東海大学戦は)川島選手が3Pシュート(3本成功・16点)で勢いづける活躍も多かったですが?

前日の青山学院大戦で負けた(●57-73)のが本当に悔しくて、絶対にやってやろうという気持ちしかなかったです。いつもスタートが遅いと言われていたので、入念にウォームアップをしながら気持ちを上げていました。

ー 東海大学戦でリードを広げていった場面はペイント内にアタックするプレイがチームとして多かったですが、追い上げられた場面は外角シュート一辺倒になってしまったことでリズムがつかめなくなってしまったように見えましたが?

後半、外のシュートが入らなくなってしまい、そこから疲れてくるとシュート力は落ちていってしまいます。インサイドで得点を獲ることをチームとしても今は重視しています。留学生ビッグマンが2人いますが(バイセイディイッサライ ジャニ選手、ディオップ マムシェッハイブラヒマ選手)、そこが弱くなるとチーム全体として気持ちが下がってしまいます。ドライブも含めて、インサイドからの得点をしっかり決めていくことを意識しています。

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ー 上位チームに勝ったことで何か変化はありましたか?

今まで倒せなかった東海や拓殖に勝つことができたので、自分たちとしてはすごい自信をつけています。

ー これまでの白鷗大学は2部に落ちないように、下を見た戦いを強いられてきましたが、今年は上位に狙える位置に来ていることでさらなる向上心が芽生えているのでは?

1年から試合に出てきた選手が多く、だからこそ自分たちの代になったら絶対に良い成績を収めたいという気持ちは強かったです。インカレでベスト8に入ればオールジャパンに出られます。自分たちの代でオールジャパンに出て、もっと高いレベルと戦って、もっとバスケットを楽しみたいというのが目標です。自分たちも常日頃からオールジャパン出場を目指して練習に励んでいます。

ー Bリーグが始まったことで川島選手自身に何か変化はありましたか?

Bリーグが始まってバスケットの人気が少しずつ上がってきていることを実感しています。今までテレビ放送されることがそんなに無かったのに、この頃は多く目にするので、このままバスケットの人気がもっともっと出てきて欲しいと思っています。でも、自分はもう大学でバスケを終えて、教員の道に行こうと思っておりプロは考えていません。もし、声がかかるようなことがあれば、その時にまた考えます。

ー 地元の福島にも、白鷗大学のある栃木にもプロはありますが?

福島(ファイヤーボンズ)は最近できたばかりなので、あまりピンと来てません。ブレックスの試合は何度か見に行ったことがあり、盛り上がっていてプロはやっぱり良いなと思います。実際に試合を見て思うのは、自分のレベルはまだそこには達していないです。

ー この白鷗大学の快進撃や目標とするオールジャパン出場につながるインカレで活躍すれば目標も変わってくるのでは?

違う自分が見えてくればそれにこしたことはないですし、そうなれることを目指して今は練習に取り組んでいます。常に向上心を持ってやるように先輩や周りの人たちに言われてきたことなので、向上心を持ち続けていきたいです。

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大学日本一を決める第68回全日本大学バスケットボール選手権大会は、11月21日(月)〜27日(日)まで、代々木第二体育館をはじめ東京都内で開催される。すでに組み合わせは発表されており、詳細は全日本バスケットボール連盟オフィシャルサイトにて。
また、インカレでベスト8に入ったチームが、年明けに行われるオールジャパン(天皇杯)への出場権が与えられる。

文/写真・泉 誠一