それぞれのリベンジを果たし、インカレ女子は準決勝へ①(白鴎大学 vs 大阪人間科学大学)

インカレ女子は本日11月25日に準決勝を迎える。4強に残ったのは白鴎大学、大阪人間科学大学、早稲田大学、東京医療保健大学であり、2年前に優勝した早稲田大学以外は優勝経験がない。
準決勝第1試合は、今年の国体成年女子にいずれも単独チームで出場した白鴎大学 vs 大阪人間科学大学の決勝戦と同じカードとなった。国体では白鴎大学が84-83で勝利し、優勝を飾っている。

準決勝 11月25日(金)10:00
大阪人間科学大学(関西1位) vs 白鴎大学(関東2位)

林 咲希選手

白鴎大学「苦汁を飲まされ続けた2年間。3度目の正直で頂点へ」

準々決勝、昨年の優勝校である筑波大学を91-77で破った白鴎大学。初優勝の夢が打ち破られた昨年の決勝戦のリベンジを果たして勝ち進んでいる。3クォーター、エースの林 咲希選手がベンチに下がっている時間帯に、白鴎大学は他の選手たちが活躍し、点差を開いていく。佐藤 智信ヘッドコーチは、「林がいなくても、いろんなことができる選手がでてきたのは強みになった」と評価している。

その3クォーターに活躍した星 香那恵選手は、「林さんがいない分、自分がやらなければと思ったことで、その攻め気が良い方向に行ったのだと思います」と自信を見せた。これまでは先輩たちに頼っていたが、3年生となった今年は積極的に攻め、しっかりとリバウンドで貢献できる選手に成長を遂げている。星選手をはじめ、林選手以外の戦力が台頭したことで、「どこからでも得点が獲れるのが一つの持ち味」と佐藤ヘッドコーチが長所を挙げた。

星 香那恵選手

準決勝の相手、大阪人間科学大学について佐藤ヘッドコーチは「よく似たタイプ」という印象を持つ。国体ではその人間科学大学に84-83で競り勝ち、優勝を飾った。星選手は「最後まで一つひとつオフェンスを組み立てて行って、1点でも多く獲ってなんとしても勝ちたいです」と抱負を語る。しかし、大学バスケ最後の大舞台であるインカレでは、相手もこれまで以上のパフォーマンスを発揮することがある。「それでも粘り勝つのが白鴎です」と力強い言葉を返す星選手。過去2年間、決勝で苦汁を飲まされ続けた白鴎大学は3度目の正直で頂点を目指す。

稲本 聡子ヘッドコーチ

大阪人間科学大学「関西<関東の図式は女子も同じ。国体決勝で敗れたリベンジへ」

男子だけではなく、女子もまた関東リーグ勢を打ち負かすことが一つの目標となっている。昨年3位の関西の強豪校である大阪人間科学大学でさえ、組み合わせが決まった時から、関東リーグのチームとの対戦が濃厚である準々決勝を最初の難関として稲本 聡子ヘッドコーチは定めていた。キャプテンの畠中 春香選手は、「シュート力やスピードが関西リーグでやっている以上にレベルが高い」と関東勢との差を感じている。「チーム力で上回らないと勝てない」と稲本ヘッドコーチが言い続けてきたことで、専修大学に72-46で完勝し、最初の難関突破に成功した。

昨年まで現役選手として、新潟アルビレックスBBラビッツでプレイしていた稲本ヘッドコーチ。Wリーグで培ったポイントガードとしての視点を生かしながら、「現役時代は気持ちも高ぶっていたので見えていない部分もたくさんありましたが、コート外から見ているといろんな発見があります」と話し、ベンチから的確な指示を送る。

畠中 春香選手

ヘッドコーチ就任当初は、「ただ、日本一になりたいと言って一生懸命やってるだけ」のチームだった。国体で白鴎大学に敗れた時も、「まだ自分たちの甘さが出てしまった」。その後も「誰かがやってくれるのではなく、自分でやりなさい」と稲本ヘッドコーチは甘さを消すために徹底してきた。意識を変えて取り組んできたことで「昨年は準決勝で負けた筑波大が優勝し、すごい悔しい大会でした。その思いがあるからこそ、みんなも優勝に対して強い気持ちがあります」と畠中選手は燃えている。白鴎大学と同じく、大阪人間科学大学も未だ日本一に立ったことはない。稲本ヘッドコーチが徹底してきたことの真価が問われる準決勝であり、2つめの難関突破に挑む。

第68回全日本大学バスケットボール選手権大会
男女決勝戦はBSフジテレビにて生中継

文/写真・泉 誠一