JPBL(ジャパン・プロフェッショナル・ バスケットボールリーグ)始動! 2016秋開幕に向け、 リーグ&チームが“決意表明”

この日、入会申込を行ったのは24チーム

この日、入会申込を行ったのは24チーム

JPBL(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)始動!

2016秋開幕に向け、リーグ&チームが“決意表明”

 公益財団法人 日本バスケットボール協会(JBA)の改革に取り組む「JAPAN 2024 TASKFORCE」の川淵三郎チェアマンが、強烈なリーダーシップを発揮して推し進める統一プロリーグが大切な一歩を踏み出した。2015年4月1日に一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(理事長:川淵三郎)が設立されたのを受け、この日(3日)はTKbjリーグ、NBL/NBDLに所属する(新規参入チームを含む)チームの入会申込がメディア公開のもと行われた。

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「とにかくメディアに取り上げられることが重要」と常々口にする川淵チェアマン。記者会見だけでなく、入会申込を公開で行うことにより、運営するリーグ側も、参加するチーム側も決意表明には格好の場となった。夕方からのニュース番組ではその様子が放映され、まさに狙い通り。来年秋の開幕に向け、まだまだ課題が残されているとはいえ、大きな、そして大切な一歩を踏み出したことは間違いない。

前回のタスクフォースの会議と、その後のチーム説明会で「入会を申請するチームは2015年3月31日でNBL/NBDL、bjリーグに所属しているチームであることを前提としている」と文書で示されていた。この日集まったのは24チームで、未提出は20チーム以上あるが、「企業チームも含め、18チームは入会の意思は明確」(境田正樹タスクフォースメンバー/JPBL理事)とのこと。今後、4月末まで入会申込を受け付け、5月末には入会審査を終了し、7月には所属リーグ(1部・2部および地域リーグ※仮称)が決定される予定になっている。

広島(NBL)は佐古賢一HCも入会申込のため壇上へ

広島(NBL)は佐古賢一HCも入会申込のため壇上へ

秋田(TKbj)・水野勇気社長から入会申込書を受け取る川淵理事長

秋田(TKbj)・水野勇気社長から入会申込書を受け取る川淵理事長

この日(4/3現在)、入会申込を行ったチームは以下の通り。

【TKbjリーグ】

青森ワッツ
岩手ビッグブルズ
秋田ノーザンハピネッツ
富山グラウジーズ
金沢武士団
信州ブレイブウォリアーズ
埼玉ブロンコス
浜松・東三河フェニックス
滋賀レイクスターズ
大阪エヴェッサ
バンビシャス奈良
島根スサノオマジック
ライジング福岡
琉球ゴールデンキングス
【NBL】
レバンガ北海道
つくばロボッツ
リンク栃木ブレックス
千葉ジェッツ
和歌山トライアンズ
兵庫ストークス
広島ドラゴンフライズ
【NBDL】
東京エクセレンス
アースフレンズ東京Z
東京八王子トレインズ

競技の枠を超え、日本のスポーツ界全体の潮流に

 この日川淵氏は、冒頭の挨拶や記者会見での質疑応答などでさまざまな発言を行った。統一プロリーグについてはある程度メドが見えてきたこともあり、JBAのガバナンスのことや、日本のスポーツ界全体のことにも話が広がった。2020年東京オリンピックや、その後のスポーツ界にも思いを馳せていることがわかった(以下は、記者会見などの発言から抜粋)

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──2つのリーグがひとつになるように、FIBA(国際バスケットボール連盟)から強く言われていたにも関わらず、それぞれの立場の違いからなかなか実現しませんでした。(FIBAから制裁を受け)国際試合の出場停止という措置を受けて、選手のためにも日本バスケ界の発展のためにもリーグがひとつにならなければならないという強い覚悟を持ち、一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグができたことを嬉しく思っています。

──bjリーグが10年前にスタートし、(いろいろないきさつがありましたが)その中でエンターテインメントのすばらしさや、地域に根差すチームのあり方、若手のチーム経営者がたくさん出てきたということは価値があったと思います。企業中心のリーグは強力な選手が多く存在し、日本代表選手も輩出してきましたが「強いが人気がないチーム、かたや弱いが人気があるチームがなかなか一緒になれなかった。今回は、各チームの代表者が割り切って、なんとかひとつになって日本のバスケットボールの発展に尽くそうという決意をしてくださったことを心から嬉しく思います。

──「5000人収容のアリーナ」と言ったら、初めはそっぽを向かれました(笑)。しかし、盛岡の試合を観に行った時、今日、盛岡市長に来ていただいていますけれど、『このアリーナを5000人収容のアリーナにします」とおっしゃっていただいて、本当に勇気をもらいました。その言葉を聞いて、“これはいけるぞ!”と思ったんです。行政との連携がなければ、税制面の優遇やアリーナの優先使用も含めてうまくいかない。また、bjリーグ発足のきっかけであった協会(JBA)とのあつれきから、各都道府県協会との関係がぎくしゃくしていたこともありました。そういうことも、これ(JPBA設立)をきっかけに、お互いにバスケットボール界の発展に尽くしていこうと20を超すチーム(24チーム)にお申し込みをしていただきます。

──特に申し上げたいことがあるんです。僕はサッカー出身です。サッカー協会は全面的にバスケットボール協会の発展に尽力しようとしてくれているんです。こんなことは今までの日本スポーツ界にはなかった、スポーツ界は縦社会。横串はまったく刺されていないませんが、お互い困った時には知恵を出し合い、より良い競技団体をつくるために協力すべき、という模範をサッカー協会が示してくれているんです。そのようなことがいろいろなスポーツ競技団体に広がっていくことを心から願っています。お互いに協力し合って、日本のスポーツ界全体が盛り上がっていくような動きが、今回のことをきっかけに進んでいけばいいなと願っています。

 

JPBLの今後。タスクフォースのこと。

── 一番の問題は協会のガバナンス。2つのリーグを一つにするのが仕事だと取り組んできたが、実はこのことよりも協会のガバナンスがよほど問題だということが中に入ってわかった。ガバナンスを取り戻すとFIBAに言った時、FIBAは「わかりました。タスクフォースを打ち切って、後は自由に日本バスケットボール協会が活動してください」とは言わないと思います。実際にきちんと履行されているのかを見られた時に、もしきちんとなされてなかったら “もう一度制裁を下されることはあり得る”と思います。

――(企業チームの動向について)皆さん参加される方向に進んでいます。東芝さん(東芝ブレイブサンダース神奈川)は全員がアマチュアの選手だったので、そこの処遇というか取り扱いに悩んでいたけれども解決策を見いだして参加されるんじゃないかと思います。

──(秋田を例に、5000人のアリーナについて)基本的にムービングシート(仮設席)がないと5000人はカバーできない。融通を利かせていただくこと、そういう努力をしていただくことに価値がある。秋田ほどバスケットの人気がある地域はなく、日本一になる可能性がある。皆で応援しようという空気にならないほうがおかしい。地方創生、活性化という一番良い題材です。行政のトップにご理解いただいて、「100億円かかるからダメ」……新設を考えておられるんでしょうけど、そんな掛けなくても5000人のアリーナはできる。そういう工夫は他のチームはやっているので、へそを曲げないで、ちょっとへそをもとに戻して、柔軟に対応していただければありがたいなと思います(※1)。イメージで言うと、将来は1万人のアリーナがあって前売りが完売するくらいのチームに秋田にはなって欲しい。そうなる可能性は十分にあると思う。その途中の過程として「立ち見はけしからん」というつもりはありません。10年も20年もこのままという発展性のない秋田のバスケットボール界ではないと思っています。

※1:3月中旬、佐竹敬久秋田県知事が「自治体予算でのアリーナ建設は不可能、はりつけになっても反対する」と発言したの意識して。
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――(JBAの理事長あるいは会長として改革を続ける考えについて聞かれ)ゆっくりさせてほしい(笑)。ゴルフをエンジョイしようとか考えていたらまったくできなくて……。でも本当にバスケットボール界のために力を尽くしたいという純粋な気持ちがある。だからそれが必要ならば(タガが外れるとおかしなことになるということならば)、最低限は考えざるを得ないかなという気持ちもあります。JPBLさえうまくいけば役を外してほしいと思っていますが、最後まで安心して任せられるという体制になって初めて僕もそうできると、無責任なままで終わってはいけないとは思っています。会長!? 会長になる人を探しています。

 昨年来より、「FIBAによる制裁」というショッキングなニュースが一番の話題となり、マスコミの注目を集めた日本のバスケットボール界。タスクフォースの始動により、徐々に明るい兆しが見えてきた。ということで、ここしばらくは“選手たちの頑張り”を応援しよう! 女子のトップリーグ、WリーグはFINALの真っ只中。TKbjリーグ、NBLはレギュラーシーズンの最終局面を迎えている。スケジュールを確認して、ぜひお近くのアリーナへ!!

WJBLオフィシャルサイト ⇒ http://www.wjbl.org/pc_index_html

TKbjリーグオフィシャルサイト ⇒ http://www.bj-league.com/

NBLオフィシャルサイト ⇒ http://www.nbl.or.jp/