年末年始の大舞台を踏み台にレベルアップ(東京エクセレンス#22樋口 大倫選手)

オールジャパンが終わり、3月26日まで続くNBDLレギュラーシーズン後半戦が始まった。
奇しくも再開初戦は、オールジャパンに出場した上位4チーム vs 出場を逃したチーム同士の対戦。1位東京エクセレンス、2位豊田通商ファイティングイーグルス名古屋、3位アイシンAWアレイオンズ安城は2連勝し、順位は変わらず。しかし、4位だったTGI・Dライズは豊田合成スコーピオンズに2連敗し、順位が入れ替わって5位へ後退。上位4チームが勝ち上がれるプレーオフ争いも激しさを増しそうだ。

東京エクセレンス#22樋口 大倫選手

東京エクセレンス#22樋口 大倫選手

三菱電機名古屋に善戦したオールジャパン

オールジャパンに出場した4チーム全てが、NBLチームとの対戦を実現。しかし、Dライズは千葉ジェッツに48-84、アイシンAWも兵庫に48-83、それぞれ実力差を見せつけられ2回戦で敗退。豊通名古屋は優勝した東芝ブレイブサンダース神奈川と3回戦で対戦し、63-85で敗れている。NBDL1位のエクセレンスも3回戦で三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋と対戦。終始、一桁点差で三菱電機名古屋を苦しめる善戦を見せたエクセレンスだったが終盤に突き放され63-75で敗れ、アップセット(番狂わせ)は夢に終わった。

昨年、専修大学4年時にオールジャパン出場経験があるルーキー#22樋口 大倫。しかし、その時は1回戦敗退。トップリーグチームとの対戦は今回が初。スタメンで出場し11得点、5リバウンドのスタッツを残した。
「オルソン・マイケルHCからは、新人らしくハッスルしろ、全部のリバウンドを獲れと言われていましたので、リバウンドに対しては特に意識していました。また、オールジャパン前からミドルシュートの練習をしていたので、積極的に打ち始めたところです。マッチアップしたのは鵜澤(潤)さんや伊藤(俊亮)さん。NBLチームを相手にできないことはないとは思えましたが、まだまだ体の強さは相手の方が強かったとも感じています」

初のオールスターでスタメン出場

東京エクセレンス#22樋口 大倫選手

東京エクセレンス#22樋口 大倫選手

NBLチームとの真剣勝負を経験した樋口はしっかり手応えを感じており、自信につなげていた。さらに昨年末に行われたNBDLオールスターゲームにもファン投票で選出され、こちらもスタメン出場を果たす。
「オールスターのような舞台で試合をすることがこれまで無かったことでしたので、プレイしていてすごく楽しかったです。自分の中で良い経験であり、力になっています」
オールスターとオールジャパンの大きな舞台に立てたことは、樋口にとってとても貴重な経験となったようだ。
スタメンで活躍できた年末年始とは違い、再開したNBDLではベンチスタートに逆戻り。
「オールジャパンでは外国人が一人しか出られないルールだったのでスタメンで出られていました。しかしNBDLはオンザコート2になるので、チーム内でも外国人選手に負けないように、スタメンを勝ち獲る気持ちでがんばっていきたいです」

プロ選手となって1年目。選手としての向上心とともに、プロとしての自覚も徐々に芽生えつつある。
「大学卒業後も何かしらの形でバスケを続けて行きたいという気持ちはありました。こうしてプロチームの一員となったことで、普段から見られていることが多いと感じています。プロ選手らしい行動を取らねばならないと自分の中では日々心がけるようにしています」

ルーキー同士の意見交換とJBL経験者たちからのアドバイス

エクセレンスには、狩野 祐介(東海大学)、飛田 浩明(日本大学)、長谷川 凌(専修大学)と多くの同期がいる。ルーキー同士でどのような話をしているのだろうか?
「飛田や狩野はシュート力がある選手。特に飛田とは一緒にいる時間も多いので、こういう時にシュートを打ったら良いんじゃないか、速攻の時にシールをすればそのままリバウンドに入れるとか、そういうバスケの話をよくしていますね。エクセレンスはみんな仲がよいので、更衣室でもワイワイやっているし仲間意識は高いです」
チームメイトにはJBLやbjリーグを経験した頼もしい先輩もおり、アドバイスが力にもなっている。
「(元JBLトヨタ自動車アルバルクの)宮田(諭)さんと齋藤(豊)さんから学ぶことはすごく多くて、話を聞いているだけで力が出るというか、見ている視点がすごいです。ディフェンスでの宮田さんはどこからでも手が出てくるし、大きい相手にも押し負けない。僕のマークマンがスクリーンに行ってスイッチした時、宮田さんがポストプレイをされても相手にやられない体の使い方やシュートのタイミングはすごく学ぶことが多いです」

(左から)#11長谷川 凌選手、#32狩野 祐介選手、#18飛田 浩明選手

(左から)#11長谷川 凌選手、#32狩野 祐介選手、#18飛田 浩明選手

好調エクセレンスの強さの秘訣

第10節を終え、17勝1敗で首位をキープするエクセレンス。その強さの秘訣をルーキーはこう分析している。
「ディフェンスからがんばってどのチームよりも走るチーム。敗れた豊通名古屋戦は、逆に1Qから相手のペースになってしまって追いつくことができなかったです」
話を伺った1月18日は、黒田電気ブリットスピリッツに94-62で快勝したが、「相手に走られた部分があり、内容的には良くなかった」と、開口一番に反省点を挙げた。
三菱電機名古屋に敗れた後のロッカールームでは、勝ってもおかしくない内容であり、プラスになった試合だった、と称え合ったからこそ、さらに高いレベルでの反省ができているのであろう。
「NBDLで優勝することはもちろんですが、これ以上の黒星をつけずにレギュラーシーズンを勝ち抜くことが目標です」
残るレギュラーシーズンは14試合。今週末からは上位チームとの対戦が続く。唯一、黒星を喫した豊通名古屋との再戦は2月1日(土)2日(日)。再びアウェイとなる春日井市総合体育館へ借りを返しに行く。

  • 1月24日(金)19:00 エクセレンス vs Dライズ@大田区総合体育館
  • 1月25日(土)15:00 エクセレンス vs Dライズ@大田区総合体育館
  • 2月1日(土)13:00 豊通名古屋 vs エクセレンス@春日井市総合体育館
  • 2月2日(日)13:00 豊通名古屋 vs エクセレンス@春日井市総合体育館
  • 2月8日(土)12:00 エクセレンス vs アイシンAW@大田区総合体育館
  • 2月9日(日)11:00 エクセレンス vs アイシンAW@大田区総合体育館

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NBDL

泉 誠一