プレイオフを逃しても、前向きに臨めた終盤戦(三菱電機コアラーズ#3宮元美智子選手)

三菱電機コアラーズ#3宮元美智子選手

三菱電機コアラーズ#3宮元美智子選手

43年ぶりにアジア女王となった女子日本代表3名を擁する三菱電機コアラーズは開幕戦を2連勝し、好発進を切った今シーズン。
「日本代表としてチームを離れていた時間は確かに長かったですが、戻って来た時にチームの約束事を(ヘッドコーチの)山下(雄樹)さんからしっかり指示をもらって合わせることができました。振り返れば、開幕戦の富士通(レッドウェーヴ)戦は自分たちの勢いと言うか、2連勝して良い入り方ができました。長いシーズン中は、良い時もあれば悪い時も絶対にあります。しかし開幕2連勝できたことで、日本代表として離れていても『チームは大丈夫だ』という手応えを感じられました。でも、そこから長いシーズンをどう戦って行くかというのは今後も課題であり、克服しなければならない点だということも分かりました」
王 新朝喜、櫻木 千華とともに日本代表に選出され、チームを留守にしてきた宮元 美智子が今シーズンを振り返り始める。

絶対に言い訳にしたくない!

富士通戦を2連勝した翌週、JX-ENEOSサンフラワーズに2連敗。その1ヶ月後となる12月、三度目のJX-ENEOS戦は、87-61で勝利し一矢報いる。しかし、勝利と引き替えに櫻木がケガをし、今シーズン絶望となる不運に見舞われた。
「チームにとって選手が欠けることは、とてもきついことです。でも、チーム全員でカバーしようと話し合ってやってきましたし、そこは絶対に言い訳にしたくない。それに、これまでの2年間よりも若い選手たちがすごく成長してくれました。コートに立つ選手だけではなく、誰が出てもコアラのバスケができるというところは2シーズン前や昨シーズンよりも良くなった点だと思います」
宮元は苦しい状況の中でも、成長できた点を挙げた。
渡邉 亜弥、池谷 悠希の先発を務めた若手の成長は、スタッツにも現れている。出場時間の増加に比例するように、渡邉は平均2.6点から11.69点へ、池谷も平均1.8点から10.58点へとスタッツを伸ばし、WJBLでも通用する力を証明した。

12月末までの成績は10勝3敗。WJBLは一時中断となり、オールジャパンを迎える。順当に勝ち上がる三菱電機は、準々決勝でシャンソン化粧品シャンソンVマジックを破り、13年ぶりに準決勝進出を決めた。JX-ENEOSに敗れて3位に終わるが、4強入りできたことでWJBLプレイオフ進出への期待が高まっていたのだが……。
その期待とは裏腹にWJBL再開後、3連敗。そこから1ヶ月間は3勝5敗で負け越し。首の皮一枚でプレイオフ争いに残っていたが、3月15日のトヨタ紡織サンシャインラビッツ戦に敗れ、4強の夢は潰えてしまう。

(左)#45渡邉 亜弥選手、(右)#5池谷 悠希選手

(左)#45渡邉 亜弥選手、(右)#5池谷 悠希選手

結果よりも過程がすごく大事!

「漠然とした要因は言えませんが、今シーズンは上位6チームが僅差の試合を繰り広げ、最終的に結果としてプレイオフに行くことができませんでした。ここ1本のオフェンスチャンス、ここ1本を守りきるディフェンス力といった勝負どころで力を出し切れるチームが、やっぱり勝ち上がっています。個人的にも今シーズンは、様々な成功体験もできましたが、できなかったことも多かったと感じています。その積み重ねが、この結果になってしまったのだと思います」
プレイオフ争いから抜け出せず、昨シーズンより一つ順位を落とし6位に終わった。目標を失っても試合が続いた終盤戦。どのようなモチベーションで試合に臨んでいたのだろうか?
「プレイオフに行けないという結果にはなりましたが、リーグは終わってませんし、落ち込んでるヒマもありません。結果よりも過程がすごく大事だと思っています。この結果を糧にどうすれば良いかと考えながら、すごく前向きに試合に臨むことができました」

宮元の戦いの場は、今やWJBLだけではない。昨年に続き順当に選出されれば、日本代表のシューターとして、世界デビューが待っている。
日本代表に初選出された昨年は、オフシーズンも休みなく戦い続ける初めての経験をした。
「私自身初めて1年の中で大きな大会が3つ(WJBL、東アジア競技大会、アジア選手権)あった年でした。でも、気持ちの面ではしっかり切り替えて今シーズンに入れましたし、他の日本代表メンバーにとっても同じ条件ですので、そこは自分でしっかりコントロールできました」

残念ながらプレイオフ進出には至らなかった三菱電機だが、まだまだ上を狙えるチーム。今はまだ階段を上っている途中であり、日本が誇るシューター宮元の成長もまだまだ止まらない。

三菱電機コアラーズ

三菱電機コアラーズ

三菱電機はオフシーズンに入ったが、上位4チームが出揃ったWJBLはこれからがクライマックスを迎える。4月5日(土)よりWJBLプレイオフ セミファイナルが開幕!

プレイオフ セミファイナル

  • 第1戦:4月5日(土)@ぐんまアリーナ
    13:00 トヨタ(2位)vs デンソー(3位)
    15:00 JX-ENEOS(1位)vs 富士通(4位)
  • 第2戦:4月6日(日)@代々木第二体育館
    13:00 トヨタ(2位)vs デンソー(3位)
    15:00 JX-ENEOS(1位)vs 富士通(4位)
  • 第3戦:4月8日(火)@代々木第二体育館
    13:00 トヨタ(2位)vs デンソー(3位)
    15:00 JX-ENEOS(1位)vs 富士通(4位)
    ※3戦2先勝方式のため、第3戦は試合が行われない場合有り
    ※第3戦がいずれか1試合の場合は19:00開始

プレイオフ ファイナル

  • 第1戦:4月17日(木)19:00@秋田県立体育館
  • 第2戦:4月19日(土)13:00@福島県営あづま総合体育館
  • 第3戦:4月20日(日)13:00@代々木第二体育館
  • 第4戦:4月22日(火)19:00@代々木第二体育館
  • 第5戦:4月23日(水)19:00@代々木第二体育館
    ※5戦3先勝方式のため、第4戦以降は試合が行われない場合有り

WJBL

泉 誠一