タスクフォース:チーム説明会後の質疑応答

3月25日に行われたJAPAN 2024 TASKFORCE 第3回会議後、「新リーグの入会審査基準およびトップリーグ案件について」、川淵三郎チェアマンよりNBL、bjリーグ、NBDL各チームオーナーへ向けて説明が行われた。その後、各チームオーナーとタスクフォースの質疑応答内容は以下のとおり。

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チーム説明会質疑応答

(岩手)ユースチームは最初から設けないといけないのか?

(川淵C)代表チームの強化がFIBAに求められていることの1つである。協会が回転しなければならない最大のポイントは日本代表チームが強化されていないということ。そのためにはユースをいかに育てられるかが最大のポイントである。育成は中高大学を含めてだが、プロリーグの各チームが若手の育成をすることに重要な強化のポイントがあり、ぜひ持って欲しい。理想の形がU-18でも、U-17、あるいはU-15でも良いが、チーム遠征時に相手のホームチームと対戦するのが一番強化に役立つ。だが、費用面を考えるとなかなか要求しづらい。協賛社がたくさん現れ、ある程度の金額が確保できるとなった時には、ぜひともお願いしたい。今は僕も気が弱くなって強くは言えないが、できたら持つようにやってもらいたい。

(つくば)昇降格が開幕初年度から施行されるとのことだが、初年度の次シーズンから入れ替わるということか?そのためのカーディングや会場確保はどうなるのか?

(川淵C)カーディングが最優先のようなことを言われるが、もちろん試合会場がなければ始まらないが、ホームアリーナで8割をやる前提でこれから決まるわけですから、今までみたいに前年度の何月までにカーディングが決まらないと試合ができないという話は今後はもう通らない。今までとは違い、押さえていたけど試合が無くなったならばキャンセルすれば良いだけの話。カーディングが全てだと言われると、すごく違和感がある。大事な話ではあるが、入替戦については初年度どういう形でチームが決まってくるかはまだ分からないが、16チーム±4チームと最初に言ったわけであり、今回決めたトップリーグは最大の16チームに持っていきたい。そのトップリーグがすごく人気になって、チーム数を増やしても問題無いとなれば、むしろ降格よりも増やす方向にいく。仮に14チームでリーグがスタートしても、あまりにも下位チームと差がつき、今一つ盛り上がらないという場合は、自動昇降格になるかもしれない。1年目の流れを見ながら決めて行こうというのが今の考え方。一番はじめの考え方としては、できるだけ16チームに収斂していく昇降格を考えれば良いと思ってる。

(東京EX)選手の年俸の最低ラインはいつ頃決まるのか?

(川淵C)僕が思っているのは最低年俸300万円。アマチュアのチームはゼロでも良いわけだから、プロならばそんなものかな、と。本当はもっと高く言いたいけど、そんなイメージであり、まだ正式には決まっていない。

(ヴァイスC)川淵さんは日本におけるバスケを促進するために素晴らしい活動をしてくださっている。失礼ながら皆さんにダイレクトに質問させてもらう。この中に新リーグに参加する意思のない方はいますか?(挙手なし)では皆さん参加してくれると言うことであり、みんなで協力してやっていこう。

(広島)リーグの名前(トップリーグ1部・2部)はこれで正式決定か?

(川淵C)いや、まだ決まってないです。皆さんが決めても良いし、公募でも良い。これは仮称。はじめに1部、2部に対し、すごい抵抗があり、2部になったら人生の終わりのようなことを影で言ってるのを聞いていた。1部、2部という言い方が良くないのかと思い、いくつか案を出し合う中で、リーグの名前を変えても良いかと思っていたが、ある方から逆に一体感がないという意見が出た。1部・2部と言った方が一つのリーグとして一体感があると言われ、なるほどと思いそうしているだけ。皆さんの意向でやっぱり2部と言いたくないならば、変えれば良いが、1部、2部という方が今の段階では僕にとって説得力があった。一つのリーグという位置づけすれば、1部・2部と言った方が分かりやすいし、理解してもらえると思う。正式の英文名はJAPAN PROFESSIONAL BASKETBALL LEAGUEで良いと僕は思う。JPBLというような略称は今後考えれば良い。皆さんの意見を聞きながら、最終的にどうやって決めたらよいか、決める手段を決定していきたい。

(滋賀)ホームアリーナの基準では「2018年シーズン開始までに着工」となってるおり、建築開始と理解できるが?

(川淵C)これは着工と書いているわけだから、施工したと考えるより得でしょう。あの時、着工と書いてあったとその時に言えばいいわけであり、完成とは書いていないわけだから。

(滋賀)3年以内に完成していなくて良いのかと思ったわけで。

(川淵C)僕もそう思っていたけど、着工と書いてあったからしょうがいないと思った。ようするに物事が動いていれば、そこまで堅く考えなくてもよいのではないか、ということ。

(仙台)財務運営状況のそれぞれの担当について、運営担当とセキュリティ担当とは?

(境田氏)運営とは会社全体が運営されてるかどうか。セキュリティは一つは情報管理、あとはアリーナのセキュリティに関する体制について述べている。

(横浜)ユースチームは学校の部活動との関係が難しい。

(川淵C)それが一番の問題。ユースチームを持てと言っても、中体連、高体連の許可が得にくく、地元で良い選手を集めることができないということから、プロ化でどう脱皮できるかどうか。1週間のうち5日間高校で練習する方がその子の成長のために良いのかと言えば、やはりプロチームの指導の下、2日や3日練習する方が本人のレベルアップにつながる。いざ試合になれば、その学校でやれば良いという理解をどう関係者に得られるか。都道府県協会や学校関係者と十分話し合いを持ちながら、若手育成に努めていく。それが今回の改革の大きなポイント。今までは都道府県協会よりもむしろ中体連、高体連の方が力を持っていると聞いている。それを強化に関しては、絶対に協会が取り戻すべきだ。そのことがまずあって、強化に向けて地元のプロチームと学校のコーチと話し合い、その子のためになる強化をやっていくということ。より良い環境で、より良い指導者の下で育てれば、より良い選手が育つに決まっている。それに対する努力が今まで日本バスケ協会は絶対に足りなかった。それをこの改革をきっかけに変えて欲しい。簡単にはいかず難しい問題だが、これを解決しないと、世界の檜舞台で活躍できる実力を持ち得ない。

(和歌山)ユースの登録問題はどうなるか?2重登録に関して協会は認めてくれるのか?

(川淵C)サッカーで前例があるが、特別指定選手として協会が承認して2重登録を認めさせている。大学選手もやっている。大学生や高校生も含め、特別指定選手がたくさん出てくることがバスケ界全体の若手の育成につながっていく。だから二重登録を認めるということ。協会のガバナンスの中で、これを認めるよう検討事項の中に入れてある。

(奈良)売上で2.5億円とあるが、今シーズン現在の話で決まるのか、将来にプラスの確約があれば認めてもらえるのか?

(川淵C)過去の実績を少なくとも3年間出してもらう。3年に達していないチームは、それまでのものを出すこと。来年度以降の予算をどうするかを出してもらうことで総合的に判断することになる。今まで7千万だったが、プロリーグができ、1部を目指すならば2億円出すというスポンサーが出てくるようなことが無いとも限らない。その場合には売上が上がるわけだから、過去の実績がこうだからダメだということはない。やはり未来の計画と、予算に対してどう判断するかが中心となる。

(川淵C)ちょっと議題になかったが、これはまずいという話が一つある。タダ券を配りすぎる。入場者数1500人、平均単価1500円。僕がこれまで2試合を見に行き、自分でチケットを買ったが、チケット売り場で3千円以下の席がない。だいたい3千、4千、5千円というチケット価格なのに、なんで平均単価が1500円なのか。スポンサーやVIPを招待するなと言ってるわけではない。ただ単にタダ券を配って入場者数を増やせば良いという考えでは成功するわけがない。そんなお客さんがもういっぺん見に来ると思ったら大間違い。いろんな努力をし、少しでも安い金額でも払って見に来よう、と思ってもらうところから話は始まるはずだが、どうも話を聞いているとタダ券を配ってるところが結構多い。そんなことでは成功しない。僕がチェアマンになったらそんなことは許さない。有料でお客さんを呼ばないとプロとして成立しない。そこはぜひとも意識して欲しい。

(高松)2年後以内に債務超過解消は新リーグ発足後か、入会申請後からなのか?

(川淵C)新リーグ発足後2シーズン以内。

(高松)ホームタウンは県単位か?市単位か?または複数市でも良いのか?複数市をまたぐ場合、複数アリーナ開催でも良いのか?

(川淵C)いろんな事情を聞いてみると、例えば京都は府と市がアリーナを持っていて、これをどっちかに決めろ、というと知事と市長に対してちょっとなぁ、ということがあったりして、そうした場合は例外的に2つを使いわける感じはある。市にするか、県にするかは、そのチームがいざというときにどっちより支援をしてもらうことができ、より多くのサポーターを獲得できるかということを踏まえ、自分たちの判断で決めれば良いことで、僕らが決める筋ではない。例えば茨城アントラーズよりも、鹿島アントラーズの方が、いろんな意味で応援してもらえるという判断で、鹿島になった。あの頃のJリーグは、県ではなく市を中心にやれ、と言ったことから鹿島アントラーズになった。今回の場合はいろんな事情があり、県の方がいろんな意味でチームのプラスになると思えばそれで良い。個人的には市中心の方がサポートを得やすいと、これは個人的に思ってるだけ。県名をつけた方が応援されやすいというのであれば、それは全然構わない。それはチーム判断で結構。

(新潟)チームとしても意見交換の場が欲しく、ヒアリングの時間を持てないか?

(川淵C)それは積極的に境田弁護士と連絡を取り合ってやってください。余裕がある限りはできるだけ話を聞きたいとは思っているが、僕にも本職がある。例えば、知事や市長を会いに行くときに、各チームがどうアプローチし、どういう状況で息詰まっているのから、川淵チェアマンここで出馬してくださいよ、という形で行くのが一番望ましい。何もしていないのに、いきなりチームが市長や知事に会ったってしょうがない。今までそんなことは無かったが、まずは各チームが行政に対し、しっかりアプローチする。仲が悪かったり、そういう関係であるならば地方協会とのコミュニケーションをしっかり取るような形をそれぞれが努力しなければいけない。今、そういうきっかけ。過去、まずい関係になったことがあることは、僕も知ってる。過去の経緯はしょうがなかったという前提において、その辺の交流にぜひ務めてもらいたい。

(長野)入会金についての詳細が決まる時期や納付時期は?

(川淵C)それはハッキリ言って、明確なことを今は言えない。どれだけの協賛金が集まるかが見えていないから。それによって入会金もこんなにとってはいけないな、というのもある。協会の事務局運営費を捻出することが第一になるから500万円なのか、1千万円なのかはまだ分からない。プラス収入になることを考えているが、入会金と年会費は最低限もらわなければできない。

(仙台)評議委員にチームから入るとのことだが、今後の協会との人的交流は?

(川淵C)少なくともJBAは理事の数を少なくしろと言われ、スタート時点は6人くらいでガバナンスを発揮し、2017年からしっかりとした理事でやっていこうという話になっている。少なくともリーグから誰かしら入るべきだし、そのトップは副会長など要職に就くべき。

(ヴァイスC)FIBAとして、JBAとリーグのコミュニケーションを重要視している。2つであっても、バスケの声としては日本で一つというのが大前提である。我々としては評議委員会にリーグの代表が参加することで、より良いコミュニケーションを取れるし、何かしらの形で参加していることを明確にしたい。詳細についての意見はあるが、皆さんから具体案を出して書面にしてみて欲しい。前回のチームミーティングもそうだったが、新しく組織改革をするにあたり、FIBA・JBA・リーグというひとつのバスケファミリーであることを理解して欲しい。

(福島)県単位で考えた方がスポンサーや集客ができると判断した場合、県内の複数会場開催でもホームアリーナ8割と認められるか?

(川淵C)それは認められない。根幹は固定したアリーナであり、さっき話した京都の話は特殊な例であり、無理矢理どちらかの行政のうち片方を選ぶのはメリットが減る可能性があるという例外として認めても良いのでは無いかという話であって、県内を回るのは認められない。

(青森)ホームタウン制と会場規模に大変違和感がある。条件に合う建物がなく、県内の移動でも2〜3時間かかるのが普通。東京のような交通網がないので、地方開催が我々の基本になる。bjで6〜7位の観客数だが、5千人の観客を確保するとなるとなかなか難しい。ホームアリーナ8割開催の“たが”を外して欲しい。先ほど、(詳細については)当事者みんなで話し合って決めれば良いという話もあったが、今後、この点についても話し合いによって変えられるのか?

(川淵C)過去はそうだったが、これからどうするかという話でしょ、タスクフォースは。過去がこうだったからこれ以上のことはできないということから脱皮しないとバスケ界は発展しない。だから、こうしたらどうか、という提案をしている。トライしてもらわないと。現状からしたら明らかにダメで、自分たちのチームはとてもやっていけないと思われているかもしれないが、その壁を乗り越えないと変わらない。青森は雪国であり、冬場に娯楽その他がないと言ったら怒られるかもしれないが、バスケットは最高の競技であり、青森で育てて行こうといった気持ちで取り組んでもらいたい。一つのホームアリーナを作ることにより、ホームは年間30試合行われるわけであり、そこに県民を集めるんだという強い意志の元に成功させようと思わなければいけない。これは青森だけに言える話ではなく、全部に言えること。いろいろ回ってみて気に入らないのは、タダでお客さんを入れて何でプロなんだ、ということ。そこから考え方を変えなければいけないし、仮に新しくできても成功しない。やっぱり覚悟して欲しい。それは大変だと思うし、人ごとのような話をしていると思っていることでしょう。でも、皆さんの現状から考えれば、しんどい、無理だということでしょう、たぶん。その苦労を乗り越えて欲しい、としか言いようがない。

(ヴァイスC)我々は日本のバスケを前進させるために活動しており、過去を振り返らないで欲しい。2020年、2024年に向けていかに促進できるかという課題に向けて活動している。もし、地方で問題があるならば言って欲しい。解決するためには駆けつける。後ろばかり向くのではなく、前を向いて自分たちができることを考えて欲しい。どうしても問題が解決できないことがあれば、言って欲しいし、いつでもお手伝いしたい。

(川淵C)アリーナについて話したい。一番最初に収容人員を調べた時に、4千人くらいと言わなければいけないと思っていたが、せっかく自治体が動くかもしれないチャンスなのに、4千人じゃバスケ界が得しないな、と思った。だから5千と思い切って言った。5千と言った時に、みなさんはそんなものできるわけないと思っただろうし、影で言っておられた。でも、10以上のチーム実際にが動いてくれているし、行政サイドがこれに対応しなければいけないと動いてくれている。そういうことなのだ。現状で満足せず、それはNBAになろうというのは無理だが、本当は8千と言いたい。将来は8千〜1万人収容アリーナを作る気概を持って、とりあえず最低の5千人と言ってる。それは皆さんがこのチャンスをものにする本当に二度とないきっかけだ。入るかどうか分からず、行政も動かない…
張り付けになっても動かないと言ってる人もいるようだが(秋田県知事)。張り付けの人以外のほとんどは前向きに考えてくれている。青森がいろいろと手を尽くして限界となり、ではどこが一番集客に良いのか、どう増やせば達成するのかを我々に相談してくれれば、知事に頼みに行くことだってできる。そういう時に僕を利用すればよいということ。5千人と言った時、はじめに「良く言うわ」という顔をしていましたが、今は全然変わって来たし、皆さんも分かってること。だからこそ、このチャンスを生かさなければ損だ、ということ。タダ券を配るのはまだ良いけど、来シーズンからはそういくことをしては、プロの姿勢としてそれはまずい。

(北海道)1回目の会議で、長野と北海道は広いから複数アリーナを理解してもらっていたと思ったが?

(川淵C)それは、その時はサービスで言った。僕だって使い分けたりするから。でも、札幌ドームには北海道全域から集まってきており、札幌以外に行く必要がない。

(北海道)今年8月に、函館に5千人アリーナがオープンする。来年、函館新幹線が通ることを踏まえたマーケティングを考えれば、そこでも回制すべきだと思うが?

(川淵C)将来、函館にプロチームができる可能性はない?

(北海道)それはあるかもしれない。

(川淵C)うん。京都の府と市の関係を含め、これを片方に決めるのは個人としては酷なことだと感じている。そういうような応用動作を認めるかどうかは、1部リーグのチームが決まった後に実行委員会で最後は決めるのが良い。僕が決めるわけではなく。

(東京EX)リーグとしてのメディア露出プランは?

(川淵C)まさにこの会議をオープンにしてることが最大の露出だが、新聞等での扱いはまだまだ小さい。なぜ小さいかといえば、何遍も言うがオリンピックにすら出てない、2つもあるリーグがなんで報道しなければならないんだ、というのがベースにある。我々が当然、一致団結して素晴らしいリーグを作りますよ、ということをマスコミ皆さんに分かってもらって、それなりのものが世間にアピールできたときが初めて記事が大きくなる。その前にこれを書いてくれ、あれを書いてくれ、僕ががなり立てることぐらいしか記事にならない。そんなの記事にしてほしくない……今はしてほしい。でも、本当に話題にならないのがバスケだということを認識しなさい。地方紙では扱われてるかもしれないが、全国紙には出ていない。だから声を大にして言ってるわけで、マスコミ対策なんてハッキリ言っておこがましい。

(福岡)仮に16チームでスタートした場合、実力が均衡しているようになれば2年目以降は16チームという縛りはなくなるのか?当面は16チームで入替戦を行ってやっていくのか?

(川淵C)Jリーグは10チームからスタートし、発展したら将来2チームくらい増やすかな、と。僕のイメージは2年後に人気がでれば2つほど増やしても良いかなと思っていたところ、1年目からどんどん増やしていけた。それは反響その他を見て、16チームからスタートしたけど18にしても大丈夫だというならばすれば良い。それはみなさんのリーグ実行委員会等で決めていけば良い。

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