インカレファイナリストの両校が敗れる波乱!? 関東大学女子トーナメントは本日より決勝リーグへ

昨年のインカレを制した東京医療保健大学、準優勝となった拓殖大学が次々と敗れる波乱の関東大学女子トーナメント。1部の拓殖大学が、ベスト16で2部Aブロックの山梨学院大学に90-93で惜敗し、すでにトーナメントから姿を消している。準々決勝の東京医療保健大学vs筑波大学は、どちらもフルコートバスケでの真っ向勝負の末、筑波大学が62-56で勝利し、決勝リーグ進出を決めた。リベンジに燃える白鷗大学、そして昨年の優勝校である早稲田大学も順当に勝ち上がり、本日5月11日より4強による1回戦総当たりの決勝リーグがスタートする。各チームの選手たちに現状と意気込みを伺った。

「昨年とほぼメンバーは変わっていないのが私たちの強み」白鷗大学 #4 三木 里紗選手

2年前に日本一になったが、新チームで迎えた前回のトーナメントはベスト16で敗退。昨年のインカレも決勝進出を逃しており、リベンジに燃える白鷗大学。

「ここ最近はずっとトーナメントで勝てておらず、ベスト4にも残れていません。今年は『勝ちに行く』ことを目標に、新チームがはじまったときからまずはこの大会での優勝を目指してチーム作りをしてきました」
ディフェンス、リバウンドを徹底し、ボールを奪ったら走るシンプルなスタイルを強みとし、松蔭大学との準々決勝も一気にリードを開き、92-51で圧勝している。

「昨年とほぼメンバーは変わっていないのが私たちの強みです。昨年から課題となっている部分に対し、どれだけ精度を高くプレーできるかどうかを突き詰めています。インサイドはサイズがあり、ガードやフォワードも経験があるのでメンバーは揃っています。あとは一人ひとりがどれだけ意識を高く、プライドを高く持って戦うことができるかだと思っています」

「チャレンジャーとして一つひとつのプレーをしっかり戦っていきたい」山梨学院大学 #6 丸 由梨乃選手

拓殖大学にアップセットした山梨学院大学。続く準々決勝は同じ2部Aブロックの順天堂大学と対戦。しかし、「上位に行くこと自体が自分たちにとってははじめてです。拓殖大学に勝ったことですこし気の緩みがあり、ミスからゲームに入ってしまいなかなか自分たちの流れがつかめなかったです」と丸選手が言うように、順天堂大学ペースでゲームは進んでいた。

拓殖大学戦は57:48本とチームリバウンドで上回ったにもかかわらず、順天堂大学にはそのリバウンドで苦労する。オフェンスリバウンドを獲られてしまっていたが、第4クォーターにようやくボールを拾うことができはじめたことで、エンジンがかかる。高木志歩選手が26点を挙げ、チームを勝利に導いた。

前日の拓殖大学戦は丸選手が21点/11リバウンド、山本由真選手が29点、順天堂大学戦は先に挙げた高木選手と日替わりヒロインが登場している。彼女たちはまだ3年生や2年生であり、今シーズンに昇格できれば来年は1部でプレーできる。そのためにも決勝リーグでの経験が、秋にしっかりと生かされるようにぶつかっていくしかない。

「1部のチームは体格もシュートの精度も全然違いますが、チャレンジャーとして一つひとつのプレーをしっかり戦っていきたいです」

「小さいチームなので、走るバスケットを意識して勝ちにいきます」筑波大学 #16 高辻 真子選手

「勝てたことは素直にうれしいです。今日はみんながやるべきことをやれた結果、勝つことができたと思います」
インカレ優勝校の東京医療保健大学を破ったあと、キャプテンの高辻選手は笑顔で率直な気持ちを答えてくれた。

筑波大学は日本一のチームを乗り越えるために勝つ準備をしてきた。第1クォーターからフルコートディフェンスでプレッシャーをかけ、ボールを奪っては速攻から次々と得点を奪い、立ち上がりは8-0と先手を取った。しかし第2クォーター、逆に東京医療保健大学がフルコートゾーンプレスから逆転し、24-30と今度は東京医療保健大学がリードして前半を終える。

手に汗握るスリリングなフルコートでの攻防が40分間展開されていった。高辻選手の3Pシュートが決まり、48-40と筑波大学が8点リードしてはじまった第4クォーター。すぐさま東京医療保健大学が反撃し、2点差まで追い上げる。その直後、佐藤由佳選手と矢田真悠選手の連続3Pシュートが決まり、筑波大学が53-46と引き離す。時間が減る中、東京医療保健大学のシュートは決まらず、確実にリバウンドを拾った筑波大学が62-56で勝利し、3年ぶりのベスト4進出を決めた。

「決勝リーグは、相手も勝ち進んできているので勢いがあると思います。自分たちは小さいチームなので、走るバスケットを意識して勝ちにいきます」

「とにかく一戦必勝!その流れに乗って優勝まで行きたい」早稲田大学 #14 田中真美子選手

昨年の優勝校、早稲田大学。準々決勝は、ディフェンスを強めた後半に日本体育大学を突き放し、105-63で快勝した。

高田 静選手が24点、3年生の中田珠未選手は20点、18点の澁谷咲月選手をはじめ、6人の二桁得点がおり、「バランス良く得点が獲れること」をチームの長所として挙げた田中選手。自身も10点を決めたが、後半開始早々に4つ目のファウルをし、この日は不完全燃焼で終わっている。決勝リーグでの活躍に期待したい。

もう一つの長所は「みんなが走れること」。180cmの田中選手、182cmの中田選手と脚力あるセンター陣が揃っているからこそ、準々決勝も走って一気に点差を引き離すことができた。

2連覇がかかる今大会だが、「一戦必勝」を目標に掲げ、一歩一歩頂点に向かって進んでいる。
「とにかく一戦必勝です。決勝リーグはまず初戦の白鷗大学に絶対に勝って、その流れに乗って優勝まで行きたいです」

優勝の行方はいかに!?今回紹介した選手たちには、今シーズンに向けた話も伺っており、トーナメント終了後に紹介していきたい。

決勝リーグ(会場:駒沢体育館)

5月11日(金)
14:20 山梨学院大学 vs 筑波大学
16:00 早稲田大学 vs 白鷗大学

5月12日と13日の会場は日本女子体育大学。
上記対戦の勝敗によって組合せが決まる。

関東大学女子バスケットボール連盟

文・写真 泉 誠一