今年の関東実学オールスターは関東大学選抜が勝利!

毎年恒例の関東実業団・関東大学オールスターゲームは20回目となる記念大会。12月26日、駒沢体育館で行われ、男女とも関東大学選抜が勝利を挙げた。

フルコートプレスで走りまくった女子関東大学選抜がリベンジを果たす

昨年、女子関東実業団選抜が80-65で勝利。リベンジに燃える関東大学選抜は4年生チームを先発で起用し、第1クォーターは22-18とリードを奪う。続く第2クォーター、下級生が主体になるとフルコートディフェンスでプレッシャーをかけていく。攻めては、思い切り良いドライブでバスケットカウントをもらい、前半終了時点で46-30とし16点差をつけた。第3クォーターも関東大学選抜はディフェンスを緩めず、また高さで上回ることで関東実業団選抜はリバウンドも獲れず、失点が続く。関東大学選抜は留学生とともに今夏、ユニバシアードで銀メダルを獲得したインサイド陣(田中真美子選手、中田珠未選手)を誇るだけに、ペイントエリア内を支配していく。

しかし第4クォーター、関東実業団選抜の見せ場がやってきた。平田彩乃選手が次々と3Pシュートを決めて追い上げる。白鷗大学出身、上原もなみ選手はマークする後輩の星香那恵選手を振り切ってバスケットカウント。第4クォーターは先輩としての意地を見せた関東実業団選抜が28-14と大きく上回ったが、それまでに離された点差が響き、85-69で関東大学選抜が通算17勝目(3敗)を挙げた。

MVPは関東実業団選抜の津村ゆり子選手、敢闘賞は第4クォーターの活躍を含め、12分32秒の短い出場時間ながら17点と荒稼ぎした平田選手がそれぞれ受賞。お祭りであるオールスターだが、関東実業団選抜の高橋孝太ヘッドコーチ(ミツウロコ)も関東大学選抜の柏倉秀徳ヘッドコーチ(筑波大)も、お互いに40分間立ちっぱなしで指揮していたことが真剣勝負の様相を呈していた。

関東実業団選抜●69-85○関東大学選抜
BOX SCORE

次々と3Pシュートを決めた平田彩乃選手(三井住友銀行)

女子関東実業団選抜
2 黒澤由生(ミツウロコ/日本大)
5 小泉奈津美(三井住友銀行/日本体育大)
6 五十嵐えり(TOTO/松蔭大)
7 上原もなみ(ミツウロコ/白鷗大)
8 井齋沙耶(メディセオ/専修大)
8 中村和泉(三井住友銀行/早稲田大)
9 根岸夢(三井住友海上/早稲田大)
11 大貫詩織(ミツウロコ/日本女子体育大)
11 上村彩音(丸紅/拓殖大)
12 阿部真衣(丸紅/山梨学院大)
13 関根彩乃(丸紅/早稲田大)
13 川上美嬉(ミツウロコ/専修大)
16 錦織静花(TOTO/松蔭大)
21 平田彩乃(三井住友銀行/早稲田大)
27 中村莉歩(ミツウロコ/日本大)

女子関東大学選抜
4 星香那恵(白鷗大4年/千葉英和)
7 ワン・シン(東京医療保健大4年/明星学園)
9 上田祐季(白鷗大3年/桜花学園)
12 松本愛美(筑波大4年/慶進)
13 岡田英里(東京医療保健大2年/明秀学園日立)
14 田中真美子(早稲田大3年/東京成徳大)
21 高田静(早稲田大3年/山形商業)
23 ロ-・ヤシン(拓殖大4年/岐阜女子)
24 今仲杏奈(早稲田大4年/大阪薫英女学院)
25 津村ゆり子(東京医療保健大4年/昌平)
27 小笠原美奈(専修大2年/明星学園)
32 永田萌絵(東京医療保健大2年/長崎商業)
33 中田珠未(早稲田大2年/明星学園)
35 水野妃奈乃(拓殖大3年/昭和学院)
45 佐藤由璃果(筑波大1年/八雲学園)

名物!?実業団入りを勧誘するトラッシュトーク

第1クォーターから思い切りの良いプレーで、関東大学選抜が24-10と一気に突き放していく。第2クォーターは関東実業団選抜が巻き返し、43-34と9点差に追い上げ後半へ向かう。しかし、高さや体格で上回る関東大学選抜は第3クォーター序盤、199cmの平岩玄選手が次々と得点を挙げ、53-34と再び点差を開いていく。関東実業団選抜は福田大佑選手がコートに入ると、若き選手たちに1on1を仕掛けて盛り上げる。マッチアップする杉浦佑成選手を振り切って得点を挙げれば、杉浦選手も負けずに3Pシュートで応酬し、盛り上げる。

このオールスターは、関東実業団選抜にとって大きなメリットがあるそうだ。「実業団側からすればリクルートにもつながります」と田野司選手は話しており、試合中は大学生たちを勧誘するトラッシュトークが行われていたというからおもしろい。女子とは打って変わって終始お祭りムードのまま、笑顔溢れる40分間はあっという間に過ぎ去り、91-66で関東大学選抜が4連勝を果たした。通算16勝4敗と女子同様に大きく勝ち越しているが、関東実業団選抜によるメリットを考えれば、“接待バスケ”として花を持たせたのかも知れない!?笑

ゲームハイとなる20点を挙げた杉浦選手がMVPを獲得。敢闘賞は杉浦選手とのマッチアップで盛り上げ、13点を挙げた福田選手が受賞した。今後、MVPはBリーグへ行くのか、はたまた福田選手らとの戦いの中で勧誘されて実業団へ進むのか!?その進路も気になるところだ。

関東実業団選抜●66-91○関東大学選抜
BOX SCORE

会場を盛り上げた福田大佑選手(右・日本無線/法政大)と杉浦佑成選手(筑波大4年)のマッチアップ

男子関東実業団選抜
0 田野司(黒田電気/同志社大)
1 福田大佑(日本無線/法政大)
1 大元孝文(三井住友海上/慶應大)
2 福田侑介(日本無線/法政大)
3 立花大介(新生紙パルプ商事/国士舘大)
3 渡辺舜(富士通/大東文化大)
8 木林毅(三井住友海上/筑波大)
9 小林純也(日本無線/青山学院大)
14 吉本健人(曙ブレーキ工業/明治大)
15 近藤大(日本無線/駒澤大)
16 沼田凌(新生紙パルプ商事/法政大)
24 福永雅刀(黒田電気/立命館大)
29 岩田大輝(日立金属/拓殖大)
34 池田慶次郎(三井住友海上/早稲田大)
99 赤石遼介(富士通/拓殖大)

男子関東大学選抜
2 岡田侑大(拓殖大1年/東山)
4 青木保憲(筑波大4年/福大大濠)※欠場
6 木田貴明(青山学院大4年/金沢)金沢武士団
11 増田啓介(筑波大2年/福大大濠)
12 熊谷航(大東文化大3年/前橋育英)
13 阿部諒(拓殖大4年/市立船橋)サンロッカーズ渋谷 ※欠場
17 杉浦佑成(筑波大4年/福大大濠)
18 森井健太(早稲田大4年/洛南)新潟アルビレックスBB
23 佐藤卓磨(東海大4年/東海大四)滋賀レイクスターズ
25 平岩玄(東海大2年/土浦日大)
34 盛實海翔(専修大2年/能代工業)
37 ナナーダニエル弾(青山学院大2年/横須賀学院)
88 牧隼利(筑波大学2年/福大大濠)

関東実業団バスケットボール連盟
関東大学バスケットボール連盟
関東大学女子バスケットボール連盟

文・写真 泉 誠一