渡邊雄太選手のアメリカ生活事情

yuta140713

本誌ではバスケのこと、大学のこと、そして大きな夢のことを中心に構成したが、アメリカでの生活についても話をしてくれた渡邊 雄太選手。本誌内に収まりきらなかった一問一答をご紹介。

ー プレップスクールで1シーズンを終えた感想

アメリカでもこの身長でアウトサイドからプレイできることが武器になると、シーズンを通して実感できました。もちろんこれから進むNCAA Division1のレベルは高く、僕くらいの身長で同じようなプレイが出来る選手もいるだろうし、さらに僕よりも上手であったり、能力あるプレイヤーはいっぱいいると思います。でも、今の僕の武器をこれからもどんどん生かしていきたいです。
課題点としては、コーチから言われていたのは「もっと自分を出せ」ということです。コーチは僕のことをすごく評価してくれていたのですが、「もっと1on1を仕掛けろ」とか積極性を求められていました。僕も意識してはいたのですが、コーチからしたらまだ物足りないところがあったようです。大学ではもっと自分を出せるようにしたいです。

ー オフェンスで通用した点

身長的に同じくらいである4番、5番プレイヤーにマークされることが多かったので、アウトサイドからのドライブは結構決めることができました。ドライブが決まれば相手も下がるので、外からのシュートも楽に打つことができ、3Pシュートもシーズンを通して高確率に決められていました。

ー ディフェンスで通用した点

ディフェンスになると逆にインサイドの選手をマークすることになり、フィジカルの差がもろに出てしまい、簡単にゴール下でやられたり、オフェンスリバウンドを獲られることが多かったです。でもシーズン途中は、コーチから指示があり、2番や3番のアウトサイドの選手をマークする機会が増えました。でも、やっぱりフィジカルの部分は、日本にいる時からの課題でもあるので、中でも外でもしっかりディフェンスができるように成長していきたいです。

ー アメリカでフィジカルやレベルの違いを感じたが、その中でも日本人としてのメリットとは?

「プレイがかしこい」といろんな方に褒めてもらいました。大学にリクルートされる時も「ワークハード」「プレイスマート」という点を評価してもらっています。積極性はアメリカ人に比べると欠けている部分ではありますが、頭を使う部分は優っていると感じました。

ー その成果もあり、プレップスクールではベスト5(ファーストチーム)を受賞

プレップスクールのアワードで、一番上となる“PLAYER OF THE YEAR”を僕のチームメイトのエリック・パスカルが受賞しました。彼はフォーダム大学に行きますが、僕もそこにリクルートされていて、最後の最後までジョージ・ワシントン大学とどっちに行くか悩みました。フォーダム大学はそんなに強く無いのですが、エリックのお父さんもフォーダム大学出身であり、家から近いと言うこともあってそこに決めたようです。でも、彼はきっと2年後にはNBAに入りますよ。どの大学にでも行けるくらいスゴイ選手なんです。

ー 日本代表でもある渡邊選手だが、アンダーカテゴリーも含めて代表選手はいた?

それはいませんでした。僕が日本代表だということで、チームメイトからはすごく驚かれました。僕のツイッターのフォロワーが4千人を越えているのですが(2014年4月現在)、それを見たチームメイトたちが「どうやってそんなに多くのフォロワーを手に入れたんだ」って聞かれました。笑

ー 休みの時の過ごし方は?

学校は本当に山奥にあって、車じゃないと移動もできません。
週末に学校から街に下りるバスが出るので、それに乗って買い物に行ったりしてしました。

ー アメリカ生活で不安になったことは?

それが以外になく、ホームシックも全く無かったです。
チームメイトがすごく良い人ばかりで、アメリカに行ったばかりの時は全然英語も話せませんでしたが、みんなフレンドリーですぐに馴染むことができました。一番苦労したのは……贅沢な悩みですが、大学選びは本当にきつかったです。

ー バスケ以外に受けたカルチャーショックは?

貸したものが返って来ない!
誰に貸しても、本当に返って来ないんです。アジア人は筆箱を持って学校に行きますが、アメリカ人はボールペン1本持ってるだけです。さっきまでボールペンを持っていたのにどこかに落としてしまったらしく、僕の筆箱を見て、「貸してくれ」と言うんです。そこで貸したら絶対に返って来ないです。次に会った時に、「この間貸したペン返して」と言っても、もう持っておらずしかも無くしてしまってます。ちょっとした気遣いがアメリカ人はできないですね。笑
すごくフレンドリーで超良いヤツなのに、貸したものが返って来なかったりしますので、最近ではもう「持ってない」と言うようにしてます。

ー アメリカでの食生活は?

それも意外に大丈夫でした。でも、最初に行った時は美味しいと感じていたのですが、途中から飽き始めてしまいました。いつもハンバーガーとパスタ、ピザばっかりです。ピザは本当に食べられなくなりました。2ピースくらい食べたらもう気持ち悪くなるくらいです。
行く前は僕だけと聞いていたのですが、実際には日本人の生徒が僕を合わせて7人いたんです。僕も驚きましたが、みんなは一般でスポーツとは関係なかったです。みんなからみそ汁やカップラーメンをもらったりして、たまに食べました。日本のカップラーメンは、アメリカのものに比べてすごく旨いんです。
今、日本に帰って来てからは、ずっとあっさりしたものしか食べてないです。

ーシーズン中、映像を見ていると髪を伸ばしっぱなしだったが?

シーズン中、12月頃に1回切りに行ったんですよ。向こうで坊主にしてもらうまでは別に良かったんですが、最後の仕上げでもみあげを斜めにカットされたんです。それが嫌でもう行けなかったです。DCには良い散髪屋があることを願ってます。

夢の続きは、すでにロスター入りして紹介されているジョージ・ワシントン大学のオフィシャルサイトで、渡邊選手の今後の活躍や成長を一緒に見守ろう。